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「キングソフトオフィス 2013」レビュー(2ページ目)

MS Officeの互換ソフトとして人気の高いキングソフトオフィス(KINGSOFT Office)に、「キングソフトオフィス 2013」が登場しました。画面デザインを一新し、互換性をさらに高めた「キングソフトオフィス 2013」は、サポート終了の近づいたMS Office 2003からの乗り換えに最適な選択肢となるでしょうか。ベータ版を入手したので、さっそくレビューしました。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド


必要な機能は無料版で要確認! 独自機能はどれもけっこう"良い感じ"

「キングソフト オフィス 2013」は、MS Officeの互換ソフトとしては、非常によくできていると思います。ボタンの配置やメニュー構成もMS Officeを踏襲しているので、基本的な機能を使うかぎり、操作にとまどうことはないでしょう。MS Officeで覚えた操作が、そのまま利用できると思います。

ただし、当然ですが、ない機能もあります。たとえば、ワープロのWriterには文章校正機能はありません(スペルチェック機能はあります)。また、リボンをカスタマイズする機能もありません。したがって、これらの機能を必要としているなら、「キングソフト オフィス 2013」を選ぶべきではないといえます。

また、関数を組み合わせた複雑な計算式やマクロの組み込まれたExcelファイルを扱う場合も、正しく動作しない可能性があります。このあたりは、期間限定で利用できる無料版が用意されていますので、それで確認することをおすすめします。

逆に、MS Officeにはなくて、「キングソフト オフィス 2013」にある機能もあります。たとえば「クラシックメニュー」がその代表ですが、それ以外にも独自の機能が用意されていて、これがけっこう”良い感じ”なのです。

たとえばWriter 2013は、マルチシートに対応しているので、1つのウィンドウに複数の文書を読み込んで切り替えながら編集できます。一方、Word 2013は1ウィンドウ=1文書なので、文書をたくさん読み込むと、画面がウィンドウだらけになってしまうのです。

また、Writer、Spreadsheets、Presentationともに、画面の右側に「ワークウィンドウ」と呼ばれるスペースが表示できます。ここでは、テンプレートを指定したり、作図機能の図形を選んだりできます。

細かいところも、いろいろと工夫されています。たとえばWriterであれば、段落のインデントや段落前後の間隔をマウスだけで調整できます。このあたりの使いやすさは、むしろMS Office よりも上なのではないか、とさえ感じます。

Writerでは、複数の文書をシートに読み込んで切り替えて編集できます

Writerでは、複数の文書をシートに読み込んで切り替えて編集できます


Writer/Spreadsheets/Presentationともに、画面の左側に「ワークウィンドウ」と呼ばれるスペースを表示できます。画面はSpreadsheetsのワークウィンドウです

Writer/Spreadsheets/Presentationともに、画面の右側に「ワークウィンドウ」と呼ばれるスペースを表示できます。画面はSpreadsheetsのワークウィンドウです


Presentationのワークウィンドウです。スライドのれレイアウトや配色を選択したり、アニメーションの設定らも利用できます

Presentationのワークウィンドウです。スライドのレイアウトや配色を選択したり、アニメーションの設定にも利用できます


Writerでは、段落のインデント、段落前後の間隔をマウスで操作できます。Wordにはない機能ですが、とても使いやすいと思います

Writerでは、段落のインデント、段落前後の間隔をマウスで操作できます。Wordにはない機能ですが、とても使いやすいと思います


ファイルの互換性では Excel 2007/2010形式(.xlsx) に対応

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