テクノポップ/アーティストインタヴュー

ウクライナの歌姫イリーナ・ビリク~激動の時代(3ページ目)

ウクライナの伝説の歌姫、イリーナ・ビリクにインタヴュー! 10歳で曲を作り始め、ビル・クリントン元大統領の前でウクライナ代表として歌い、現在のウクライナのポップ・シーンを開拓した先駆者。おまけにインタヴュー中、あの「カチューシャ」まで歌ってくれました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ユリィ・ニキティンとの絆

ガイド:
ちょっと違った質問をします。昨年、ユリィ・ニキティン氏にインタヴューをしました。あなたは、ユリィとは昔、同じバンドにいたと理解しています。ユリィにインタヴューした時、最初はお互いに好きではなかったと言っていました。その後、どのように二人の関係は変わっていったのでしょうか? あなた側にお話を聞きたいです。

イリーナ:
irina

イリーナ・ビリク

ユリィはとっても面白い人。彼は世界中のどこでもアーティストを成功させる事ができる最も著名なプロデューサーなのだけど、彼はウクライナに生まれてしまった。私と出会うのは彼の運命で、私と恋に落ちて、私と8年の人生を過ごしたわ。彼は私が働くようにしむけたし、私にいっぱいいい事をしてくれた。私は人を愛していて、彼も私を愛していて、今でも一緒にいるように思えるわ。

 

「カチューシャ」を歌ってくれた!

ガイド:
あなたが「カチューシャ」を兵士たちの前で歌う映画のシーンを見つけました。

カチューシャ(Катюша) (YouTube)

イリーナ:
そのビデオは、何百万回と見られているわ。

ガイド:
「勝利の日(Victory Day)」ですよね?

イリーナ:
そうよ。

ガイド:
この曲は、日本人の間でも知られているとても有名なロシア語の歌です。日本語版もあります。あなたの歌う「カチューシャ」がとっても大好きです。あなたもこの歌は好きですか?

イリーナ:
(「カチューシャ」を歌いながら)私は、この曲を最初に歌ったクラフディヤ・シュルゼンコ(Клавдия Шульженко)が好きなの。彼女がとても辛い人生を送っていて、進歩できなかった事を知っているわ。人々は彼女を愛したけど、政府は彼女の歌をブルジョワ呼ばわりして、彼女に歌わせなかったの。彼女は美しいドレスを愛していて、共通点も多いと言えるわ。人生で二人しか歌手についての本を読んだ事がないけど、一つは彼女について、もう一つは、エディット・ピアフ(Edith Piaf)よ。

 

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