子育て/イヤイヤ期

イヤイヤ期で気持ちが折れそう……ママのリセット術とは

魔の2歳児時代、泣いて癇癪を起こされてしまうと、ママの気持ちもへこんでしまいますよね。とはいえ、イヤイヤ期は、子どもの心の成長期である大事な通過点。ここでは、ママの気持ちをリセットするための心理テクをご紹介します。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

イヤイヤ期を親子で乗り越えたい!

イヤイヤ期を乗り越える

イヤイヤ期を乗り越える

2歳という年齢は、よく動いて、よく笑って、よく泣いて、とめまぐるしく変化を遂げる時期。おしゃべりもはじまって遊びの幅もグンと広がり、楽しい時間も増える一方、公園で、スーパーで、思い通りにならないと癇癪を起こしたりと難しい時期でもあります。

今回の記事では、魔の2歳児時代を、親子で手をつないで乗り越えていく秘訣として、ママの気持ちを切り替える心理テクをお伝えします。イヤイヤと大泣きされ、気持ちが折れそうになったら、何とか、自分を励まし、気持ちを立て直していきましょう!
 
<目次>
 

我が子の葛藤を分かってあげよう

子ども達も悩みながら成長している

子ども達も悩みながら成長している

実は、イヤイヤ期に翻弄されているのはママだけではありません。心の成長期にある子ども達も、この時期ならではの心の葛藤に悩んでいます。「魔の2歳児を抱きしめてあげよう」にも書いた心の成長期特有のジレンマ。背伸びをしたい、でも、抱きしめてもらいたい。そんな子ども達はイヤイヤを通し、ママにこんなメッセージを送っています。
  • 「大きくなりたい!でも、甘えたい。どうしていいか分からなくて、ママにイヤイヤしちゃう。この気持ち、どうしたらいいの?」
  • 「イヤイヤ言えるのは、ママだから。」
  • 「寝ても覚めても、ママ!世界中で一番大切な人なんだ。だからママに聞いて欲しいの!」
  • 「ひとりでやりたい、でも、抱っこもして欲しい、それが今のワタシの気持ち……。」
そうです。自分の気持ちをストレートにそのままぶつけてくるのは、ママだからこそ。子ども達も心の葛藤をどう対処すべきか迷っています。その迷いを声にしたのが「イヤイヤ」という言葉。

迷いや悩みは無理に飲み込んで封じ込めるとよくありません。「イヤイヤ!」と外に出せるのは、無理していない証拠、心の声に素直になっている姿なのです。「イヤイヤ」を順調なリアクションと受け止めると、いつもの大泣きがまた違って見えてくるはずです。
 

頑張る自分を励ましてあげよう

気が滅入ったら、1年前のことを振り返ってみましょう。そこには、ものすごく大変な時期を乗り越えている「頑張る自分」がいるはずです。そして、今と比べてみてください。
  • 新生児時代は、今よりずっと泣いていたじゃない!
  • 夜、2時間おきに起きていたなぁ。その頃と比べれば、まとまって眠れるようになっているんだわ。
  • あの当時はほぼゼロだった自分の時間も、今は少しだけでも取れるようになってきた。
そうです。頑張る自分の姿とともに、着実に日々成長をしてきてくれている我が子の姿が実感できるはずです。今、真っ只中の「イヤイヤ期」も同じ。あと1年後に振り返れば、母子ともに頑張った「忘れられない思い出の1ページ」になっていくのです。
  • あの真っ赤になって泣き叫ぶ姿も、自分が必要とされている実感を全身で浴びているようなもの。一生でこんなに必要とされる時期は今しかない!
こう考えると、少し元気がでてくる気がしませんか?育児で辛いときに、一番頼りになるのは自分自身です。気持ちがへこんだら、少しだけタイムトリップして、自分の頑張りをねぎらっていきましょう!
 

ネガティブな部分にばかり目をとられてしまうともったいない!

2歳の可愛さは2歳のときだけ!

2歳の可愛さは2歳のときだけ!

2歳というと、すぐに「魔の2歳児」というフレーズが連想されがちですが、魔の2歳児とて、一日中癇癪を起こし続けたり、泣き叫んだりはしていません。たいがいの時間は楽しんで過ごしているものです。

ケタケタと心地よく笑う我が子の笑顔がどれほどあなたの心を和ませているか。抱っこしたときの柔らかな感触が、どれほどあなたを母親にしてくれているか。

魔の2歳児時代のマイナスイメージにばかり着目してしまうと、この時期にしか見られない可愛さを見逃してしまうことになります。

ずっと一緒にいられるこの時期はあっという間に過ぎてしまいます。来年になったら3歳、再来年には4歳、と成長していきます。さらに成長すれば、泣いて反抗してくることすら、なくなってくるのです。

今は片時も離れられないことを窮屈に思うかもしれません。泣き叫ぶ姿をうるさく感じるかもしれません。でもあと数年経ったら、これほどまでにママを追い求める光景はなくなってしまいます。そのときになって、「あのときもっと優しく接していればよかった……。」と後悔しても、2歳時代は戻ってきません。

今の2歳を存分に楽しんでおかないともったいない!たまにママの怒りが爆発したってかまいません。「どんと来い!」の気持ちで、お子さんの全てを、全身で受け止めてあげましょう。


■参考図書
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