高速道路から楽しむ富士山
旅の途中やお出かけの合間に楽しむ富士山、続いてご紹介するのは、高速道路から楽しむ富士山です。東名高速道路は、箱根の北側を通り抜けるルートのため、東海道新幹線よりも間近に富士山を見ることができます。
東京方面から下り線を走行すると、海老名サービスエリアはもちろんのこと、厚木インターチェンジから秦野中井、大井松田と富士山に近づくに連れて、その姿が大きくなるのを実感できます。
圧巻は中井パーキングエリアを過ぎて、大井松田インターチェンジ手前に至る下り坂。視界が開けると共に富士山が真っ正面に見える中を走る格好になりますよ。
大井松田から先、しばらくの間は左側に富士山が見えますが、途中から右側に富士山が見えるようになります。
都夫良野(つぶらの)トンネルを越えて足柄サービスエリアから富士インターチェンジまでの間は、富士山を右側に見ながら裾野を走り抜けるドライブを楽しめます。ドライバーは脇見厳禁ですから、じっくり富士山を見たい時は足柄サービスエリアや駒岡パーキングエリア、富士川サービスエリアに車を止めて眺めて見ましょう。
なお、御殿場ジャンクションから分岐する新東名高速道路からも富士山を望むことが可能です。ただし駿河湾沼津サービスエリアからは、富士山の前に愛鷹山(あしたかやま)がそびえていることから、富士山を眺めることができないので、清水パーキングエリアまで行きましょう。また静岡パーキングエリアからも、かろうじて富士山の山頂付近だけを眺めることができます。
また上りで東京方面へ向かう場合、東名高速道路は静岡インターチェンジ付近から正面に富士山を見ることができます。
清水インターチェンジの先、トンネルを越えて駿河湾沿いの由比パーキングエリアに向けての下り坂は、富士山と駿河湾が見えるビューポイント。そのまま富士川サービスエリアまで富士山を見ながらドライブが楽しめます。
新東名高速道路では、新清水インターチェンジ付近で正面に富士山が見え、その後トンネルを越えて新富士インターチェンジ付近までほぼ正面に富士山を望みながらドライブすることができますよ。
その他、富士山の北側を走る中央自動車道では、都留インターチェンジから河口湖インターチェンジにかけて間近で富士山が望めます。
また長坂インターチェンジから須玉インターチェンジへの下り坂でも、見通しがよい時には遠くに富士山を望むことができます。ここで富士山の姿が確認できた時はラッキーと思った方がいいですね。
こんな高速道路からも富士山が見えます
富士山から離れた高速道路からも富士山を望むことができます。川崎から木更津まで東京湾をトンネルと橋で横断する東京湾アクアラインは、見通しが良ければ海越しに富士山が望めます。途中の海ほたるパーキングエリアからは、海の向こうに横浜ランドマークタワー、横浜ベイブリッジと共に富士山が望めます。富士山が意外に大きく見えるのに驚きますね。
そして、意外なことに関越自動車道からも富士山を望むことができるのです。その場所は鶴ヶ島インターチェンジと東松山インターチェンジの間にある高坂サービスエリア。
雪がかぶっていない時期だとわかりにくいのですが、はっきりと富士山を望むことができます。もちろん見通しの良い時期に限られますが、「ここから見えるかも……」と思って風景を眺めるのも旅の楽しさにつながりますね。
新幹線、高速道路と紹介しましたので、続いては空からのダイナミックな富士山の風景をご紹介しましょう。次ページに続きます。