いじめ問題・対策/いじめに気づいたら

学校に相談するのは「こわい」という保護者の方へ

学校の対応によってはいじめがひどくなる場合もありますが、何もしなければいじめはエスカレートするばかりです。

小野田 真里子

執筆者:小野田 真里子

いじめ問題・対策ガイド

学校に相談するのがこわい

お子さんが「いじめにあっている」ということが分かったら、まずは「学校に相談しよう」と考える保護者の方が多いと思いますが、その一方で「学校に話すとかえっていじめがエスカレートするのではないか。」と心配する保護者の方もいると思います。

いじめが自然になくなるということはない

以前にも触れましたが、確かに学校側の対応によっては保護者が学校にいじめの事実を伝えてたことから「報復」され、いじめがかえってひどくなる場合もあります。

今まで相談にのっていて、報復が一番多かった例は前に触れましたが「いじめをなくす」という信念のない「全体指導」です。

保護者からいじめの相談を受けた教師が、翌日、ホームルームの時間に「昨日、○○〈いじめ被害者〉の母親からいじめの相談があった。皆、これからは○○をいじめないようにしろよ。」と言ったため、その日のうちに「二度とチクらないようにしてやる」と報復され、その日からいじめがエスカレートしたことがあります。全国で似たようなケースはたくさんあります。
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いじめが自然になくなることはない



しかし、何もせずに「いじめが自然になくなるということはない」ということも事実です。勝手に解決することはなく、そしてそのままにすればいじめはエスカレートしていくばかりです。

いじめが解決する方法で相談を

ですから、きちんといじめが解決する方法で学校にいじめを相談することが大切です。いじめ解決は、全体指導よりいじめ加害者に対して個別指導を先に行うことが必要なのです。

ですから、お子様からいじめの報告を受けた時には、
  • 「いつ」
  • 「誰に」
  • 「どこで」
  • 「どんなことをされたか」
  • その結果「どんな状態にお子様がなったのか」(けが、学校に行きたくない、精神的に不安定になった)等
を具体的に文書に書いて報告するとともに、いつまでにという期限をきって
  • 「加害者からの謝罪」
  • 「いじめ再発防止策」
を学校に文書で回答していただき、実行していただくことが大切なのです。
詳細は、「子供がいじめられていることにきづいたら」をお読みください。
http://allabout.co.jp/gm/gc/408480/

保護者の方も勇気をもっていじめと戦おう

くりかえします。学校の対処方法によって、いじめがエスカレートするおそれもあるが、何もしなくてもいじめはエスカレートするのです。

ですから、お子様が勇気を出していじめを報告してくれたなら、保護者の方も勇気をもっていじめと戦う決意をし、学校に相談していただきたいと思います。
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子供の笑顔を守ろう



「何もしなければ何もかわらない」
そして、親が自分を守ってれる、親が自分のために行動してくれるという安心感がいじめを受けている子供たちの心にとって何より大切なことだということを知っていただければと思います。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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