映画/口コミでおすすめのSF映画(洋画)

不思議な巨大生物が住む島に漂着した主人公

この「SF巨大生物の島」は、実際の原作『神秘の島』から大幅な脚色がされています。というのも、人間とフィギュアがあたかも同空間に居るような表現ができる特撮技法「ダイナメーション」を取り入れ、観客に愉しんでもらうために造られているからです。ストーリーも、美女あり、海賊や巨大生物との戦いありと盛りだくさんです。

投稿記事

演者とフィギュアをコマ送りで撮影する「ダイナメーション」を用いた作品
『SF巨大生物の島』

■監督
サイ・エンドフィールド
■主演
マイケル・クレイグ

南北戦争の時代。
南軍に捕虜になっていた北軍の兵士たちが気球で脱出を図るも、嵐に遭って辿りついた南の孤島は、不思議な巨大生物の島だった。
次々襲い来る巨大生物たちと戦ううち、彼らは漂着した船の貴族たちや潜水艇のネモ船長と遭遇して、巨大生物の島についての秘密を知ることに……。

この映画の原作は、SF&冒険小説の祖とも言われるジュール・ヴェルヌの書いた『神秘の島』です。
ただ、実際の原作から大幅な脚色がされています。

というのも、この映画は「ダイナメーション」と呼ばれる当時最新の特撮技法を最大限に観客に愉しんでもらうために造られているからです。

「ダイナメーション」という技法は、演者の動きをコマ送りでスクリーンに投影しながら、フィギュア(人形など)を同様にコマ送りで動かして撮影するというもの。光学的な合成だけに頼るよりも、人間とフィギュアがあたかも同空間に居るような表現が可能になっているのです。

この特撮を担当したのは、世界的に有名なレイ・ハリーハウゼン。
2013年5月に惜しくも他界した彼の遺した、映画界への多大な技術貢献を、今あらためて愉しんでみるのもオススメです。

もちろんストーリーも、最新のハリウッド映画のような技術は期待できませんが、美女あり、海賊や巨大生物との戦いありと盛りだくさんです。

彼らは巨大蟹や怪鳥と戦い、やっつけた後は食べてしまいます、まあ、それがその島の秘密に通じる布石なのですが……。


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