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退職金で始める不動産投資・REIT(2ページ目)

団塊の世代が退職し始める・・・。少子超高齢&人口減少社会の到来により「我が国の国力自体が減退する」と叫ばれて久しいが、はたしてそのシナリオ通りに進むのだろうか?

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド


J-REITという選択!

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J-REITという選択!
また、21世紀に入り、証券化スキームが確立すると、不動産という個別の資産が収益性の観点から、金融商品化してきた。

その代名詞が、2002年から上場しているJ-REIT(ジェイリート)だ。
これは、不動産を収入源にした投資信託で、実物不動産であれば数百万円からでないと始められない不動産投資が、数十万円単位から始められる仕組みになっている。

J-REITもそうだが、J-REITや未公開型の不動産ファンドを組み入れる投資信託も増えつつあり、商品選択の幅も増えつつある。

例)
東京証券取引所の J-REIT銘柄

J-REITは価格変動もするが、上場もしているので、株式と同じように時価で売買できるのが魅力だ。
また、通常の現物不動産であれば、大金を掛け、現金化するのに多大な時間を要することが少なくないので、少ないコストで不動産投資ができ、アセットクラスの分散投資が可能になる点も魅力だろう。

また、通常、J-REITは半年ごとに決算が来るので、分配金も半年ごとに支払われる。その原資は賃料収入が中心で比較的安定している。つまり、決算時期の異なるJ-REITを6本持てば、定期的な収入を確保することが可能になるのだ。

さらに、不動産という安定資産に基づいている投資商品だから、投資物件はコレ!とわかりやすいことが特徴だろう。

ただ、J-REITは、不動産投資と証券投資の間に生まれた子供のような性格を持っている。つまり、いい面、悪い面ともその双方の特徴を受け継いでいるのである。
一例あげると、それまで不動産投資では考えられなかった一瞬で価格が乱降下する狼狽売りなどマーケットからの洗礼を受けることになる。

また、近年収益性だけの観点から不動産投資を行う投資家が増えたので、バブルでは?という話もちやほや聞く。正直、数年後にその結果は出ているであろう。

ご注意あれ!

今後の不動産投資

最初に戻るが、不動産投資は、今後やってくる少子超高齢社会&人口減少社会では「うまくいかないのでは?」と疑問しされている。

ただ、私自身、大学の非常勤講師として今年から教鞭を執っているが、最近、中国や韓国からの留学生が意外と多いことに気づく。また、東京や一部地方都市では日本人よりも海外の方がたくさん住まわれ、独自性を醸し出している地域もある。
もう5年もすると日本も国際色豊かな国になるかもしれない。

このような変化の兆しを感じ取り、その変化に対応した新しい形の不動産投資を模索する時期になりつつあるのかもしれない。
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