規模の大きな物件が
何年かおきに供給される
現在大規模マンションの建設が進んでいるのはファルマン通りのダイエーの向かい辺り。立地はとても良い(クリックで拡大)
まず、新築マンションですが、規模の大きな物件が何年かおきに供給されるという形が続いており、2013年6月時点でも西口エリアで300戸超の物件の建設が始まっています。60平米前後のカップル向けの間取りから90平米程度のファミリー向きまで、幅広く供給される予定ですが、価格は未定。景気上昇の気運もある中での分譲ですので、これまでの価格よりも高めも想定されます。また、10分超離れた小金井街道沿いでも建設が始まっていました。この辺りになると最寄駅は所沢ではなく、西所沢になります。
所沢近辺では大規模なマンションの供給が延々続いてきたため、手頃な価格の中古が多く、比較的探しやすい(クリックで拡大)
中古マンションは築40年に近い団地からタワー銀座内のマンションまで幅広い築年の物件が出ていますが、駅から徒歩10分圏で考えると意外に数はありません。そのうち、中心になっているのは築年数が30年超の団地、50平米前後の3DKで1000万円を切るような物件、あるいは10分圏にあるタワーで50~60平米で2000万円台、同様にファミリー向きの広さで2500万円~3000万円。かなり幅があります。
新築建売一戸建ては都内に比べると広い敷地が魅力。3000万円台でも120平米程度は見込める(クリックで拡大)
新築建売一戸建ては豊富で、土地面積120~130平米の4LDKが3000万円以内で手に入ります。もちろん、土地の広さ、駅からの距離によって異なりますが、無理せずに買える価格帯の物件が豊富なエリアと言えます。
商業地域のすぐ近く、あるいは商業地域内でも賃貸物件は豊富で、しかも手頃(クリックで拡大)
賃貸はワンルームマンションが4万円台後半~、2DKで7万円~、3DKで8万円~。アパートでもさほど価格は下がりません。
西口では広大な工場跡地を利用、
再開発計画が
プロペ通りからほんの少し路地を入るだけで細い路地に住宅が密集した地域があり、今後の開発が待たれる(クリックで拡大)
古くから交通の結節点として発展を遂げてきた所沢ですが、今後も駅西口では開発計画があり、目が離せません。大きな計画としては所沢駅西口、西武百貨店の南側にある「西武車両工場跡地」の再開発。工場の移転により空いた土地は約5.5ヘクタールもあり、市その他の関係機関がどのような開発がふさわしいかの協議を始めたところ。利便性、広さともに備えた場所ですから、この計画によって街が変わることは大いに期待できます。
すでに取り壊しなどが始まっていた日東地区。駅からでも数分とはかからない場所である(クリックで拡大)
また、このエリアに隣接した日東地区でも長らく、細い路地に住宅が密集するエリアを再開発しようという動きがあり、少しずつ立退きその他が始まっています。こちらも駅に近い商業地区だけに今後どうなるか、動向に期待したいところです。ちなみに西口のこれらのエリアにもタワーマンション建設という情報もあります。
個人的に所沢でお勧めといえば、昭和初期に開業した荒幡肉店のコロッケ。昔ながらの味がする(クリックで拡大)
通りを歩くと、タワーや近代的な建物が並ぶものの、少し入ると、昔ながらの風情の残る、静かな住宅地が広がる所沢。都心とは異なる、独自の文化も残しており、個性が感じられる街のひとつといえそうです。