日本人は晴れを願う珍しい民族
梅雨の長雨は憂鬱ですね。子どもは外で遊べず、洗濯物は外に干せません。梅雨は植物にとっては恵みの雨が降る大切な季節ですが、私達にとっては厄介な季節に感じます。こんな日には、てるてるぼうずを吊るして、明日は晴れる事を祈りたくなります。しかし、世界には雨乞いをする民族はいても、快晴を願う民族は日本ぐらいしかありません。てるてるぼうずは、元々中国の「掃晴娘(そうちんにゃん)」と言う箒で雨雲を掃く女の子がモデルだそうですが、日本に伝わった後に今の形へと変化したそうです。梅雨は東アジア特有の気象現象なので欧米には梅雨はありません。その上、日本には台風あり、年間降雨量も世界トップクラスなので、独自の晴れを願う文化が生まれたのかもしれませんね。
雨上がりに現れる虹は希望の証し
息子がインターナショナルスクールの幼稚園で、雲から落ちる雨のしずくが虹色に輝いている飾りを作ってきたことがあります。ヨーロッパではレインボーカラーが人気で、子ども用品にレインボーカラーを使うこともあります。今回はインターナショナルスクールの幼稚園で作った虹色の飾りに、日本のてるてるぼうずを付けてみました。
ちなみに、ハワイには「NO RAIN NO RAINBOW」 雨が降らなければ、虹も出ないと言うことわざがあります。これは辛い事があっても、次は必ず良い事が起こるさ!と言う意味です。雨上がりに現れる虹は希望の証しなのかもしれませんよ。
てるてるぼうずの吊るし飾りの作り方
材料:
- しずく フェルト(赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫) 6cm×4cm 各2枚
- てるてるぼうず フェルト(白) 5cm×6cm 各2枚
- 雲 フェルト (白) 直径3cmの丸形 各9枚、(白) 長方形 5cm×3cm 1枚
- 目と口 フェルト (黒) 少々、リボン 65cm、布用ボンド
作り方
色を順番に並べ相性を確認してください
1. フェルトを用意します。毛羽立ちが少なく、生地が固いタイプが適しています。
大きさやデザインは好みで変えてください
2. 型紙を作ります。大きさやデザインは好みなので、見本通りでなくても構いません。
各色2枚ずつ切ります。
3. レインボーカラーのフェルトをしずく型に切ります。各色2枚ずつ切ってください。
てるてるぼうずはどんなデザインでも構いません
4. 白いフェルトをてるてるぼうず型に切ります。
目のデザインで印象が変わりますよ
5. 黒いフェルトを目と口の形に切ります。フェルトに布用のボンドを付け、てるてるぼうずの顔に目と口を貼ります。顔は布用ペンで描いたり、手芸用のパーツを付けても構いません。
ボンドでしっかりと貼り合わせます
6. てるてるぼうずの顔のない方のフェルトにボンドを塗り、リボンの先端を挟んで、2枚のフェルトを貼り合わせます。
しずくもリボンを挟んで2枚貼り合わせます
7. てるてるぼうずと同じように、しずく型のフェルトにもボンドを塗り、リボンを挟んで2枚のフェルトを貼り合わせます。 下から、赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫の順に貼っていきます。
最初に長方形のフェルトにボンドを塗ります
8. 紫のしずくの上に、雲を作ります。雲は5cm×3cmの長方形のフェルトをリボンの下に置き、ボンドを塗ります。
次に丸いフェルトを5つのせます
9. 長方形のフェルトの上に丸いフェルトを5つ重ね、貼り合わせます。
上から残りの丸いフェルトを4つのせます
10. 5つの丸いフェルトの上にボンドを塗り、その上から残りの4つのフェルトを重ねてボンドで貼り合わせます。 下のリボンが見えないように貼ってください。
虹色の雨が降る飾りです
11. ボンドが乾けば、リボンの先端が輪になるように結んで完成です。