ダイバーシティ、成果主義、グローバル交流
外資の魅力が注目されている
また、スペシャリスト志向が強いのも外資の特徴です。30歳くらいまでに経験した仕事が、生涯にわたる専門性となることも多く、外資で働く人はその専門性にこだわりながら、キャリア形成をしていく人がたくさんいます。
外資ならではの宿命
外資はまさにグローバルビジネス
外資で働く場合に大きな現実問題として立ちはだかるのは、海外本社の存在です。最近はグローバル本社の下にアジア本社があることが多く、日本支社はアジア本社(香港、上海、シンガポールなどに多い)の下に位置付けられています。これはグローバルキャリアとして考えたときに、より本社より距離が遠いことを意味しており、万が一、日本支社の存在意義が薄まるような事態が起きたときに、最悪のケースは日本からの事業撤退、もしくは大きな人員削減などの波にのまれてしまうことがあります。そうした事例は、過去にたくさんありました。
次に、外資で働く場合、もし日本国内で働くことだけを想定しているとしたら、年をとり、ポジションが上がるにつれて、段々と自分の席がなくなっていくという現実が待っています。日本企業のように、関連会社、子会社に出向するというような選択肢はあまりないですし、余剰人員を組織の中に中長期的に抱えるようなことは外資はやりません。よって、雇用の不安定さが常に付きまとうことになります。つまり、外資で働くと言うことは、自分が好むと好まざるにかかわらず、転職社会に身を投じることを覚悟しておく必要があります。