果たして本当にそうなのでしょうか?
ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?ゴミ出しなどのマナーの問題は、ワンルームマンションに限ったことではなく、個々人の問題であるように思います。また、ファミリー世帯でも地域のコミュニティに参加してもなかなか馴染めない、全く参加しないという世帯が増えています。ワンルームマンションができたからといって、地域活動が低下するとは一概には言えないように思います。
災害時には、地域住民が協力し助け合うことが想定されます。阪神大震災では、賃貸住宅で暮らしていた、20代の死亡者数も多かったと聞きます。この辺りの問題をどのように解決していくのか、それが今後の課題の1つだと言えます。
ただ単にワンルームマンションを規制するだけでは、定住者の増加やコミュニティ形成の根本的な解決に繋がらないのでは?と思います。今後は、どうすれば住民が安心して暮らしていけるのかを真剣に考えていくことが大切です。
これからどうなる?
現在の状況でも述べたように「規制」というハードルができているのも事実です。しかし、日本の人口が減っている中、東京都では人口流入が続いています。
そして、人々のライフスタイルの変化も著しいです。
現在は、ワンルームマンションといえば、居住者は独身の若者がその割合を多く占めています。ですが、高齢化が進めば必然的に高齢者の単身世帯も増加していきます。また、晩婚化も進んでいる上、離婚率も増加していることからニーズはこれからも高まってくると言えます。
また、「ワンルームマンションの質」についても注目したいところです。立地条件に加え、借り手は「設備」も住宅選びの条件の1つになっているようです。
最近では、オートロックは当たり前、お風呂の追い炊き機能や浴室乾燥機を備えたワンルームマンションが人気のようです。中には「単身者向け都心型デザイナーズマンション」も登場し、これから熱を増してくるように感じます。
「借り手から選ばれるワンルームマンション」ということも念頭においておく必要があるのではないでしょうか?
需要が増えてはいきますが、不動産投資をする上では十分にリスクを把握し、今後も建築規制や緩和の動きにも注意して見ていく必要があると言えます。