行政書士試験/行政書士とは

30代女性へおくる、行政書士受験は「今でしょ!」(2ページ目)

行政書士試験の合格率は、女性では30代が最も合格率が高いのです。受験者数も女性の中では、30代が最も多いのです。年齢が高くなるにつれて、合格率が下がっていきます。だからこそ、受験は「今でしょ!」と言葉を借りたくなります。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

気になる受験動機

私の受講生には30代女性が多くいらっしゃいました。仕事も私生活も安定して、時間や金銭的余裕もあり、将来を真剣に考えている方が多かったように思います。

独立開業などは考えずに会社に残り、資格取得により自分の「キャリアアップ」につなげたい人。転職の限界は35歳前後と言われているので、「転職」の代わりになるものとして独立開業を考える人。自分のこれまでの経験を活かして、独立開業により「年収アップ」を考える野心的な人。将来の漠然とした不安のために「保険」として独立可能な国家資格を取得したいと考える人。

このように類型化できると思います。受験動機はさまざまですが、皆さん、明確な受験動機をお持ちでした。明確な受験動機は、1年近く勉強するには必要不可欠です。思い当たる動機はありませんか?

朝型で勉強時間の確保を

受験の最大の課題は、仕事(専業主婦の方は家事)と勉強の両立です。特に、勉強時間の確保に皆さん苦労します。行政書士試験を一発合格するには、おおよそ、1日2時間~3時間、週21時間くらいの勉強時間が必要です。

30代女性は会社の戦力となっています。ですから、仕事の負担も重たく、多忙な方が多いと思います。主婦の方は、子育てに追われて大変な日々を送っていらっしゃると思います。

そこでお勧めは朝型の勉強です。『じぶん学校』のように、出社前の朝の時間を使って、キャリアアップをはかることが注目されています。出社前(専業主婦の方は家族が起きる前)に、自分のキャリアアップを目指していくというのは、最近の流れだと思います。

私の受講生も朝型で合格される方が多くなってきました。朝型の生活に変えて、勉強時間を確保してみてはいかがでしょうか?

頼れるのは、最後は自分

話は変わりますが、私は、実務家として協議離婚の仕事をしてきました。私が30代ということもあり、依頼者は30代~40代のご夫婦が多数でした。

離婚によって路頭に迷う母子家庭や女性をみて、何とかならないものかと考えて、32歳で大学院に入学しました。もちろん、研究テーマは離婚です。

実務経験から言えること、これは現在の離婚研究の到達点でもあるのですが、離婚による母子家庭や女性の貧困を防ぐには、女性が結婚後も働き続けることがとても重要なのです。

「頼れるのは、最後は自分」ということです。

30代に限りませんが、やはり自分を磨くということはとても大切なのです。30代女性は、他の年代に比べれば、経済・時間・体力のバランスがとれています。

長い人生を考えると、女性にとって30代は、10代・20代よりも、実は大切な時期ではないでしょうか。この大切な時期に、自分にあった資格を取得しておくというのも、一つの選択肢だと思うのです。

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