はじめに

地方と東京の行政書士はどういった現状に置かれているのでしょうか。今回は、このテーマでお話をしたいと思います。

激戦地、東京

行政書士は、国や地方公共団体から委託される仕事がほとんどありません。よって、国民や企業と言った民間から仕事を得るしかありません。とすると、人口や企業が多い地域に事務所を構えることが合理的であり、東京での開業が一番だと言えそうです。

しかし、東京で行政書士を10年間やってきた経験から言うと、必ずしもそうとは言い切れません。

理由は簡単です。東京が激戦地だからです。行政書士も多いですし、他の法律家も集中しています。その結果、他の士業と競合する仕事について競争が激化します。相続の仕事などが代表例です。

はじまりは、眠れる獅子の咆哮

ただ、東京一極集中というのは今も昔も変わりません。ではどうしてこれほどの激戦地になってしまったのでしょうか?

答えのひとつは「報酬規定」です。以前、士業には、報酬規定があり、士業全体が自由競争から隔離されていました。だからこそ、やっていけたのです。しかし、眠れる獅子の咆哮が世界を一変させました。
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東京と地方の格差はなくなってきてはいますが・・・・・・



「眠れる獅子」と揶揄されることもある公正取引委員会が、行政書士会の報酬規定に対して、独占禁止法違反の疑いがあると勧告をしたのです。その結果、次々に、士業の報酬規定が撤廃されて、報酬価格は自由競争に委ねられることになりました。

また、弁護士法の一部改正により、広告規制が緩和されました。それに引きずられるように、各士業の広告合戦が始まりました。テレビやラジオで、ここ数年、法律事務所や司法書士事務所、税理士事務所などの広告を耳にするようになったと思いませんか?