注文住宅/新築の着工から完成・入居・メンテナンスまで

注文住宅における設計や監理の役割を理解しておこう(2ページ目)

一般的な戸建て住宅の設計費用は工事金額の10~12%を目安に計算されているようです。10~12%の内訳は、設計が7割を占め、監理が3割です。あらためてそれぞれ図面の内容や監理の果たす役割を確認していきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


設計の仕事には基本設計と実施設計、そして工事監理があります。
詳しくみていきましょう。

基本設計とは

建て主から提示された要求条件等やその他の条件を整理した上で建物の配置計画、平面との空間の構成を考えます。さらに住宅の内外の意匠を考え、性能や主な使用材料、設備機器などを総合して検討を行う業務です。

〈具体的には〉
1. 設計条件等の整理
2. 法令上の諸条件の調査および関係機関との打合せ
3. 上下水道、ガス、電力、通信等の供給状況の調査及び関係機関との打合せ
4. 基本設計図書の作成
5. 概算工事費の検討
6. 基本設計内容の建て主への説明    など


実施設計とは

基本設計に基づいて設計意図をより詳細に具体化した図書です。工事費の適正な見積りができ、施工業者が設計図書の内容を正確に読み取り、設計図書に合致した建築物の工事を的確に行うことができるような成果図書をつくる業務です。

〈具体的には〉
1. 要求等の確認
2. 法令上の諸条件の調査及び関係機関との打合せ
3. 実施設計図書の作成
4. 概算工事費の検討
5. 実施設計内容の建て主への説明    など


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