新品LED照明は明るすぎる?

照明器具は使っているうちに明るさが少しずつ低下する

照明器具は使っているうちに明るさが少しずつ低下する

蛍光灯器具のランプを交換したら明るすぎたとか、まぶしいと感じた経験はないでしょうか。これは、長年使ったランプや照明器具の汚れや器具劣化による明るさの低下が見込まれているから起こることなのです。

毎日使用しているうちに、この汚れや劣化によって明るさがほんの少しずつ低下していくので、同じ環境にいる人は気がつきにくいもの。そのため、ランプ交換をする前に暗いと感じている人はほとんどおらず、「交換したら明るくてビックリした!」という人が多いのです。

ということは、新品のときは明るさを少し落として使用しても日常生活に問題はなく、不満もないはずです。LED照明なら、こういったことは簡単。例えば、約5~100 %までお好みの明るさにできる連続調光タイプのLED照明器具では、新品のときは70~90%に調光して、暗く感じてきたら100%に近づけていくことができます。70%に調光しているうちは省エネになり、家計にもメリットがあるというわけですね。

年齢によって明るさの度合いを変える

年齢によって必要な明るさが変化し、高齢者はより明るさが必要に(住宅性能標準化のための調査研究報告書より)

年齢によって必要な明るさが変化し、高齢者はより明るさが必要に(住宅性能標準化のための調査研究報告書より)

右のグラフにあるように、年齢によって必要な明るさが異なることをご存知でしょうか? 高齢になるにつれ、より明るさが必要となり、視力の値によって異りますが、なんと60歳では20歳の2~3倍の明るさが必要だといわれています。

ただし、これは手元の作業の場合。常に部屋全体を若者の2~3倍の明るさにしなければいけないということではありません。高齢者が部屋にいる場合は、日頃70%に調光しているところを100%するなどして対応すればよいでしょう。

高齢者には、まぶしさを抑えたソフトな照明

高齢者にはまぶしさを抑えた照明計画を

高齢者にはまぶしさを抑えた照明計画を

もう一ついえることは、高齢者が家族にいる場合、ソフトな照明を心がける必要があるということです。ソフトな照明とは、まぶしくなく、明暗を抑えた照明のこと。もう少し詳しく説明すると、光源が直接眼に入らないタイプの照明器具を選んだり、セードがついたものを中心に選びます。その上で、手元だけが明るく周囲が暗すぎることのないように注意しましょう。

普段は調光機能によって明るさを抑え、細かな作業や読書の場合は、調光機能を使い100%の明るさに、もしくはスタンドライトを使うなどして手元を明るくします。さらに高齢者がいるご家庭では、部屋が暗すぎることのないよう十分な明るさの機種を選んだり、複数の照明器具を設置できるといいですね。

この先「10年」を見据えた購入計画を

照明器具を購入する際、この先の10年間を見据えて買う人はほとんどいません。しかし、設置した後、もっと明るさが必要になることがあります。たとえば、高齢者と同居することになったり、加齢とともに本や新聞などを読む際、ちょっと暗いなと感じるようなケースですね。これが照明器具を購入する際、ワンランク上の畳数対応機種をおすすめする理由なのです。将来や状況の変化を見据え、照明の光量や、器具の機能を検討してください。

次ページでは、センサ機能を活用した省エネについて説明しましょう。