ベルギー/ベルギー基本情報

ベルギーの治安(2ページ目)

絵葉書のような古い街並み、善良そうな笑顔に出逢うベルギー。でも、ここはまぎれもなく欧州連合の首都が置かれる国―日本とは違います。持ち物を無造作に置く、口の大きなバックを持つ、車の座席に何かを置いたまま出かける等は厳禁。「ちょっと注意する程度では盗られる」「盗られても困らないようにしておく」が鉄則。最近も地下鉄でスリに遭い、仲間が荷物を置き引きされた筆者からの心を込めたアドバイスです。

栗田 路子

執筆者:栗田 路子

ベルギーガイド

路上・ATM・飲食店では

路上や街角では、スリ・置き引き以外に、数は少ないですが、ひったくりもありうるので、バッグは車道の反対側に、チャックを手前に抑えるようにして抱えます。道が不案内なら、ブリュッセル南駅・北駅周辺は、立ち入らない方が無難。

レンタカーを用いる場合には、どんなにちょっとした時間でも、必ず施錠すること、また、小銭や、食べ物の紙袋でも、興味を引くような物を外から見えるようなところに置いて車を離れるのは厳禁。ベルギー人は、路上駐車が好きですが、不案内な場合は、屋内有料駐車場を利用する方が安全です。

ATMで現金を引き出す時は、日中、人通りのあるところか、セキュリティのしっかりしている銀行内などで。見知らぬ人が近寄ってくるようなら、手順をいったん止める位の慎重さも必要です。

人ごみの多い屋内外のカフェやバーでは、テーブルにiPhoneなどのスマホを置いて、話に夢中になったり、iPadやPCを開けたりというのも危険。盗人の一人がスマホをつかんで走り、追いかけているうちにバッグやPCを盗られて泣くに泣けないという話も。

安全対策は?

そういう私自身、実は、3回スリに遭い、スマホを盗られ、1回はひったくり未遂の経験があるのです。専門家に言わせると、どんなに注意しても、本気でプロにねらわれてしまえば、逃れることはできないとか。では、どうしたらよいでしょう。経験と専門家のアドバイスに基づく『傾向と対策』は以下。

  1. 現金はなるべく持ち歩かない。ホテルでは、金庫やセーフティボックスをこまめに使う。
  2. 現金、カード、パスポートなどは、面倒でも分散させて持ち、どれかを盗られても、旅が続けられるようにあらかじめ準備。
  3. お札を持ち歩く場合は、札入れのついた大きなお財布に入れず、お菓子の紙袋などに無造作に入れて、そのままハンドバッグの内側ファスナーの中などに。
  4. 盗難補償のついた海外旅行保険に入って旅行し、保険証書とパスポートのコピーを、一緒に旅行する相棒と互いに持ち合っておく。

ここまで書くと、なんだかベルギーは世にも恐ろしい犯罪多発国のように思われてしまいそうですが、楽しい思い出のためには、備えあれば憂いなし。
Bonne Voyage!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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