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カビさせない梅雨テク!タンスや棚をカラッと収納に

梅雨から夏にかけて、湿気によるカビが心配なのは水まわりだけではありません。見落としがちなのが、収納の中。クローゼットやタンス、押入れ、下駄箱などの中も、カビが繁殖しやすい場所です。今から始める湿気対策で、収納をカビから守りましょう。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

梅雨のジメジメ湿気対策! 収納カビを防ぐテクニックとは

ジメッとした梅雨時、収納の中のカビに気をつけて!

ジメッとした梅雨時、収納の中のカビに気をつけて!

ジメっとした空気を肌で感じる梅雨時。不快に感じる日もありますが、問題は気分だけではありません。カビが繁殖しやすい場所として、水まわりだけではなく収納の中も対策しましょう。クローゼットやタンス、押入れ、下駄箱などの中は要チェック。今回は、この目に見えない「収納カビ」と呼ぶべきカビ対策について考えます。

とはいえ、やみくもに湿気対策をする必要はありません。ポイントを押さえて、快適な収納環境を作りましょう。

収納カビ対策テク1:収納は八分目に

クローゼット収納は8割に

薄い夏服はたくさん吊るせるけれど、冬服でも八分目になるよう分量に余裕を持たせて

たくさんしまいたい一心で、収納内に無理やり詰め込んでしまいがち。すると、クローゼットであれば洋服がシワになり、食器棚ではお皿が欠け、吊戸棚から落下したモノが壊れるなど、強引にしまうと良いことはありません。むしろ衛生面でのリスクが高くなります。

モノが詰め込まれていると、湿度の高い梅雨時には湿気がこもってカビやダニの温床に。収納内に溜まった埃や汚れから増殖していきます。まずは収納内の整理から始めましょう。

しまってあるモノとモノとの間が少し空くくらいを目安に、収納量を減らします。この際ですから、しまってあるモノを全部出して使っていないモノを処分。そのついでに収納内の掃除もしておくと安心です。

収納カビ対策テク2:収納に風を通す

押入れにスノコで風の道を

使う機会の少ない客布団は日に干してからしまい直して

閉め切った状態の収納には湿気が溜まりやすく、カビやダニの発生を助長してしまいます。梅雨の晴れ間を見計らって風を通しましょう。それには、まず風の通り道を作ります。

押入れでは、床と壁をスノコで囲って隙間を空けておくと効果的。そして襖を中央に寄せて、風の入り口と出口を作りましょう。クローゼットや下駄箱、押入れなども同様に、扉を開け放って風を通します。さらにタンスの引き出しも蒸れないようにオープン。短時間に乾燥させたいときには、扇風機を置いて風を送ってあげましょう。

収納カビ対策テク3:家具と壁の間に隙間を設ける

洋服ダンスや食器棚など、壁際に置いてある家具の裏も湿気がこもりやすい場所です。壁と家具との間を少し離しましょう。目安は掃除機のノズルが入るくらい。そうすれば、掃除しやすいので埃も溜まりにくくなります。

ベッド下を収納スペースとして使っている場合は、寝ているときの発汗による湿気が抜けにくくなるので、マットレスと収納内でのカビが心配です。また、ベッド下の掃除がしにくいため、ダニが繁殖しやすくなります。使う機会が少ないモノをしまうと普段は収納のことを忘れがち。ベッド下にも風を通して掃除をしましょう。

収納カビ対策テク4:しまう前に湿気を飛ばす

一時掛け

クローゼット、タンス、引き出し、衣装ケースには防虫剤をお忘れなく

1日履いた靴は足の汗で蒸れた状態になっています。脱いですぐに下駄箱にしまうのはカビ発生の原因に。しまう前に靴の湿気を飛ばして、ついでにホコリや汚れをブラシで落としておきましょう。お手入れをしておくことで、下駄箱の中にカビの胞子を持ち込むリスクが減少します。乾かすことを口実にして、ずっと出したままにならないように、一晩を目安にして下駄箱に戻すことを心掛けてください。

1日着た服には、空中に浮遊しているカビの胞子が付いているかもしれません。上着などはすぐにクローゼットにしまわずに、埃を払って湿気を飛ばしてからにしましょう。一晩吊るしておけるように、一時掛けの定位置を作ることをおすすめします。ドア用のフックを使うと簡単で便利です。

収納カビ対策テク5:除湿剤や扇風機・除湿機を活用する

室内の湿度が高い日は、同じように収納内の湿度も上昇します。エアコンのドライ運転をするときには、収納の扉を開け放して除湿を。エアコンのない玄関や納戸などでは、除湿機を置いて湿度を下げましょう。部屋干しをする部屋にある収納も湿気やすくなるので、除湿が欠かせません。和室で干す時には、押入れのことを忘れずに。

収納用の除湿剤として、シート状や袋状、吊り下げタイプ、置き型などが市販されています。置き型のもので液体が貯まるタイプは、倒れないように注意。取り換えの目安は商品の説明書に従って、忘れずに交換してください。

ただし除湿剤があるからと言って安心してはいけません。扇風機や除湿機を使って、積極的に湿度を下げるよう心掛けましょう。

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