ブッフェ・食べ放題・バイキング/ブッフェ関連情報

知らなかったブッフェのマナーとそのルーツ(2ページ目)

食べるのが大好きだというテレビ東京・佐々木明子アナウンサーとブッフェ・食べ放題・バイキングガイドの東龍さんが、日本のブッフェの歴史やブッフェ業界の儲けの仕組みなどについて熱く語り合いました。前後編、2回に分けてお届けします!

執筆者:All About 編集部

 

日本初のバイキングは帝国ホテル

帝国ホテル「インペリアルバイキング サール」

日本で最初のバイキングレストランは帝国ホテルの「インペリアルバイキング」(現「インペリアルバイキング サール」)

佐 ところで、先ほどバイキングの起源の話が出ましたが、日本で最初にバイキングをはじめたのはどこなんですか?

 帝国ホテルの「インペリアルバイキング」(現「インペリアルバイキング サール」)が日本で最初のバイキングレストラン。“バイキング”は日本でしか通じない和製英語なんですが、ホテルの従業員の方のアイデアでこの名前に決まったのだそうです。レストランがオープンしたのが1958年なので、日本のバイキングの歴史は今年で55周年ということになります。スモーガスボードをお手本にした北欧料理の目新しさと、セルフサービス形式の珍しさもあって、すぐに人気が出たようです。といっても、当時2~3万円もしたそうなので、超高級料理ですよね。

 きっと豪華な料理が並んでいたんでしょうけど……なかなか一般の人が食べにいける価格ではないですね。今は“バイキング”に対してお得なイメージがあると思うんですが、どこで変わったんでしょうか?

 90年代になってグルメの大衆化が起き、お寿司や焼肉の食べ放題のお店が一気に増えたんです。一時期はバイキングも“安かろう・悪かろう”なんていわれる時代があったんですが、2000年代になってずいぶん様子が変わりました。最近では専門店やホテルのブッフェが増えて、全体にクオリティも上がっています。ただし、“バイキング”と“食べ放題”という呼び方に対しては、90年代にあまり質の良くないイメージがついてしまったので、“ビュッフェ”“ブッフェ”という呼び方をする店が多いようです。“バイキング”発祥の地でもある帝国ホテルも、レストランを「インペリアルバイキング サール」という名前でリニューアルオープンしたタイミングで、呼び方を“ブフェ”と変えています。

 なるほど、時代によってイメージや内容も違うんですね。次回は、クオリティも上がり、実施するホテルも増えているというブッフェの今と、ブッフェを実施する企業側のメリットを中心にお聞きしたいと思います。

後編に続く

(文:大高志帆 写真:岩田直子)

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