実用収納でもインテリアを意識して
トイレットペーパーや生理用品など、トイレ内にしまっておきたいモノがどの家庭にもあります。そのため近ごろはトイレに戸棚のある家が多くなりましたが、Mさん宅には奥行きの浅いカウンターがあるだけで収納がありません。そこで、戸棚の代わりに活用しているのがバスケット。カウンターにピタリと収まって、フタ付きのものなら埃の心配がありません。壁にはファブリックパネルを飾って、実用のバスケットでもインテリアに溶け込ませている点は、Mさんならではのセンスです。3階建ての都市住宅では部屋の広さを確保することが最優先。Mさん宅も例外ではなく、物入れや納戸といった収納専用の大きなスペースがありません。片付けるために収納家具を置きたくなるのですが、そのぶんだけ部屋が狭くなるといったジレンマも。そこでMさんが取り入れているのは吊り下げ収納。たとえばトイレの手前にある壁面にはフックを付けて、家族一人一人のカバンや上着を。ドア用フックにベルト、洗面台のハンドルにドライヤー、浴室のパイプに入浴と浴室掃除用品をといった具合。収納が足りないからと諦めてしまう前に、壁や扉といった垂直面に目を向けてみるのも手です。
限られたスペースと時間のなかですっきりとした部屋づくりをするには、モノを持ちすぎないのが近道。収納に余裕があれば無理をしなくてもすんなりと片付きます。モノが増えやすい暮らしをしていると、しまうことに意識が向きがちですが、そんなにモノがなくても大丈夫かもと、今の暮らしをちょっぴり見直してみてはいかがでしょう。
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