演歌・歌謡曲/グループサウンズ・ニューロック

ザ・リンド&リンダース 宇野山和夫インタビュー後編(2ページ目)

2007年の加賀テツヤ急死以来、活動停止状態にあったグループサウンズ『ザ・リンド&リンダース』が今また再び動きを見せようとしている。今回は2013年4月に加賀テツヤ7回忌について打ち合わせをするかたわら行ったインタビューから、主に宇野山和夫との会話を抜粋した。リンド&リンダース内のハチャメチャなマル禁エピソード、ザ・タイガースをデビューに導いたマル秘エピソード、現在の交流など貴重な証言を得ることができた。

中将 タカノリ

執筆者:中将 タカノリ

演歌・歌謡曲ガイド


いじめにあったリンド&リンダース時代?

ガイド:リンド&リンダース内では宇野山さんはどんな立ち位置だったんですか?

宇野山:むちゃくちゃ虐待されたよ(笑)。一番ひどかったのはベースほかされた。

ガイド:それはひどい!

宇野山:俺はその頃グヤトーンのベースを使ってたんだけど、他のみんなはフェンダーとかギブソンを使ってるわけ。加藤さんに「宇野山、フェンダー買えよ!」って言われるんだけど、「いや、僕はグヤトーン好きなんです。」って断ってた。そしたらある時、ファンクラブのイベントで奈良の三笠ドライブウェイをマイクロバス貸りて頂上まで演奏しに行ってんけど、帰ったらそのベースが無いわけよ。みんな示しあわせて、加藤さんの命令でほかしに行きよったんやね。その時は「忘れてきたんちゃうか」とかしらばっくれてたけど、後になって「実はあれ、ほかしてきてん。」って(笑)。

ガイド:ひどいですねー(笑)。リンドを脱退したのもいじめが原因ですか?

宇野山:いやいや、そうじゃない。半分は冗談(笑)。自分も新入りをいじめたりしてたし。加藤さんから「新入りの掘をちょっと教えたってくれ。」って言われてね(笑)

掘:僕も宇野山さんが抜けて代わりに毛利アキが入った時は同じようにいじめた(笑)。

今後の展望

ガイド:いつも前に前にと突き進んでいく宇野山さんですが、近年は俳優としてもデビューされてますます活動の幅が広がってきましたね。今後の展望などどのように考えておられますか?

宇野山:近年、音楽でも演劇でも韓国がすごいなって注目しててね。来年の春には韓国に俳優留学しようと思ってるねん。そのことを佐川満男さんに言ったら「お前アホか! 一流でやってる人もそんなことは考えへんぞ。お前なんかが言うな!」って怒られたよ。

でも最近のK-POPは日本と逆で打ち込みから生バンドのほうに流れが変わってきてるように感じるんや。日本よりキャバレーとかクラブに生バンドが入ってることも多いみたいやし。それやったら昼は俳優の養成学校、夜はバンド、みたいに自給自足で生きていけるんちゃうかなって思うんやけどね。これが実現したら死んでもいいと思えるくらい最高!

インタビューを終えて

宇野山さんの魅力はいかなる時も前に突き進んでゆくパワーと、音楽や芸事に対する柔軟な理解力にあると思う。それゆえに味奉行には有名無名かかわらず、今も多くのミュージシャンたちが集うのだろう。

あと、今回のインタビューはあくまで音楽がテーマなのでここまで触れる機会がなかったが、味奉行の餃子は軽くてあっさりしながら、滋味あふれる味わいで実に美味しい。記事内容に興味がおこらなかった方にも是非オススメしたい逸品だ。

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味奉行


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