「誘ってもらったのはいいけど、歌舞伎ってどうしたら見られるの?」
歌舞伎に興味を持ってくださった方がつまづくのが、実はこの最初の一歩。
そこで今回は「歌舞伎をはじめる3ステップ」としてご一緒に歌舞伎へ近づいていきたいと思います。その「3ステップ」とは……。
  • ステップ1 見たい日を決める
  • ステップ2 出演者と演目をしらべる
  • ステップ3 チケットを買う
笑わないで下さいね。いくら歌舞伎の魅力をご説明しても、この3つが自分でできないと「いつか見よう」で終わってしまう可能性が95%くらいになってしまうんです。

ステップ1 見たい日を決める

「歌舞伎を見よう」と思い立ったら、まずは行く日を決めましょう。

歌舞伎は「ほぼ年中無休」です!

東京の歌舞伎座では、なんと毎月25日間、昼夜2回(殆どの場合昼夜は異なる演目です)、1年12カ月、ず~っと歌舞伎を上演しています。つまり、殆どの日が「観劇候補日」になります。公演日程はたいてい「毎月1、2日初日~25、26日千穐楽」が標準的な興業です。

ちょっと驚きませんか? クラシックのコンサートなど、一つのオーケストラなら毎月の定期公演というのは月に数日です。ロックコンサートのツアーなら1年で数十回もやればかなり多い方でしょう。

なのに歌舞伎はそれらを圧倒的に引き離して、東京の歌舞伎座だけで25日×昼夜2回×12カ月=600公演もあるんです。他の劇場、地方の公演、巡業も含めれば年間で1000以上の歌舞伎公演が行われている計算になります。……私も改めて書いてみて、ちょっとビックリです。

さっそくご自分のスケジュールを確認してみてください。できれば複数の候補日を考えて、興味の持てそうな出演者や演目の時を選びたいところです。

ステップ2 出演者と演目をしらべる

さて、見たい日を考えたら、その日何をやっているのかをしらべましょう。ここで強力な味方の登場です。

歌舞伎公式ウェブサイト 歌舞伎美人(かぶきびと)
かぶきこうしきさいとundefinedかぶきびと

歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人(かぶきびと)」


歌舞伎の公演のほとんどは松竹株式会社さんが主催しており、公式に運営しているのがこちらのサイトです。歌舞伎に関するさまざまな情報が豊富に掲載されていますし、写真も綺麗で、たいへん利用価値の高いウェブサイトです。

さて、こちらの「歌舞伎美人」さんに公演情報のページがあります。
こうえんじょうほうぺーじ

公演情報ページ


今回のターゲットはここです。歌舞伎の公演はおおよそ3カ月先くらいまでは日程や演目、出演者が決まっている事が多いので、じっくり選ぶことができます。

とはいえ、初めて見る歌舞伎。どうやって選べばいいんでしょうか?

私のオススメは
  1. 見てみたい役者さんを決める
  2. その方の出ている公演を確認
  3. 歌舞伎美人さんに掲載されている演目とあらすじをチェック
という手順です。

普通なら演目を先に選ぶのが観劇の常識かもしれませんが、歌舞伎は少し違うんです。歌舞伎は古典演劇ですから、同じ演目をいろいろな役者さんが演じることになります。そして、同じ演目でも役者さんごとに演じ方が違い、それぞれに個性を発揮されています。

やや「通」ぶった言い方になってしまいますが、歌舞伎とは役者さんの魅力を楽しむ、という面が現代劇にくらべてはるかに大きい演劇だと思ってください。

なので、まずは「このひとを見てみたい!」という気持ちを優先させた方がいいんです。好きな人がやっていることなら、多少意味が分からなくても見ていられますよね(笑)。それが大事なんです。まずは役者さんの魅力を味わいながらスタートしてみましょう。

さて、その役者さんが出ている月が確認できたら、今度は演目です。

3ステップではじめる歌舞伎入門(後編)」へ続きます。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。