注文住宅/建築費用・見積りの読み方を知る

家づくり-コストアップする要因・ダウンする要因(3ページ目)

建築雑誌や展示場の素敵な家を見ると、夢は膨らみ、どうしても予算オーバーになりがちです。まして注文住宅は分譲住宅と違ってグレードに応じて建築工事費はどんどん変わります。はじめて家をつくる人にコストを意識して下さいというのもむずかしい話です。まずは全体予算を伝えながらやり取りをしていきましょう。それでも建築工事費に対しての意識は持ち合わせていることが大切です。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


建築工事費がダウンする要因

間取りを考える際、次のような工夫をするとダウンする要因につながります。

◎オープンな間取りにしたら
例えばリビングにつながっている和室や洋室を無くすと、10万円~15万円のコストダウンにつながります。ただ壁がなくなる分、耐力壁の検討が必要です。

◎階段をリビングインにしたら

リビングと階段室を仕切る建具が不要になるためコストダウンにつながります。ただ、階段のデザインに凝ると工事費はアップします。さらに冷房と暖房の効率に配慮が必要です。

◎子ども部屋を2つから1つにしたら

間仕切壁とドアが不要になる分、15万円位コストダウンにつながります。

◎屋根の形状をシンプルにしたら

屋根が四面の寄棟の場合と屋根が二面の切妻の場合とでは同じ面積でも10万円位切妻の方が安くなります。

◎その他ダウンする工事としては
・外壁材を塗壁からサイディングに→サイディングは価格幅があるのでコストダウンしやすい
・2階のトイレをやめる→約25万円位ダウン
・在来でつくる浴室からシステムバスに→製品にもよるがコストダウンが図れる
・ケイソウ土からビニルクロスに→1/3位の価格になる
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