注文住宅/建築費用・見積りの読み方を知る

家づくり-コストアップする要因・ダウンする要因(2ページ目)

建築雑誌や展示場の素敵な家を見ると、夢は膨らみ、どうしても予算オーバーになりがちです。まして注文住宅は分譲住宅と違ってグレードに応じて建築工事費はどんどん変わります。はじめて家をつくる人にコストを意識して下さいというのもむずかしい話です。まずは全体予算を伝えながらやり取りをしていきましょう。それでも建築工事費に対しての意識は持ち合わせていることが大切です。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


建築工事費がアップする要因

間取りを考える際、次のようなスペースを設けるとアップする要因になります。

◎吹抜けにする

吹抜けにすれば施工面積が減るのでコストは下がるような気がします。しかしながら吹抜け周辺部の構造部材を太くしたり、施工をする際に内部足場をかける必要があるため、多少コストがかかります。吹抜けの大きさにもよりますが、2階に部屋を設けた場合と比較して、コストは若干上がると考えておいた方がよいでしょう。

◎ベランダを広くしたい
一般的なベランダの奥行きは1.0m以内です。なぜかというと、建築基準法で延床面積に算入されないから。それにく1階に柱をたてることなく設けることができます。これを仮に幅3.6mで奥行き1.5mのベランダにすると、下に柱を立てることになり、広くなる分、約10万円位アップします。さらに延床面積も0.5m分算入しなければならなくなります。ちなみにリビングと外をつなぐウッドデッキにすると、6畳くらいで15万円位アップします。

◎その他、アップする工事
・洋間を和室にする→6畳で15万円位アップ
・勝手口をつける→ドアと外のタタキで5万円位アップ
・アルミサッシをアルミと樹脂サッシの複合に→40万円前後アップ
・床材を複層合板から無垢材に→15畳で5~7万円位アップ
・床暖房をつける→10畳を目安に電気式で20万円前後アップ

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