車両価格399万円、実はとってもお買い得!?
専用デザインの18インチホイール&タイヤをはじめ、内外装が「R-DESIGN」仕様になるのはもちろんで、走りの仕上がりもなかなかのものです。スポーティモデルらしく、サスペンションはけっこう引き締まっていて、攻めたコーナリングを試みても、ほとんどロールしないほどですが、不思議と乗り心地が悪く感じられません。あまり跳ねることもなく路面の凹凸をしなやかにいなしながら狙ったラインをトレースしていきます。そして、パワフルなクルマながら、パワーが逃げずに、しっかりトラクションがかかり前に進んでいく感覚があります。このあたりにシャシーの基本性能の高さがうかがえます。
ステアリングフィールにはダイレクト感があり、フロントタイヤの接地感が高く、操舵に対して遅れることなくリニアに応答し、余分な挙動を出さないので、まさに「意のまま」に操ることができます。これほど気持ちのよいハンドリングを持っているクルマは、そう多くはありません。ステアリングを切るのが楽しみになります。
デジタル液晶メーターは、モードの選択によりメーターの表示が変わる。「エレガンス」モードでは水温計が表示される部分が、「エコ」モードにするとエコメーターが、「パフォーマンス」モードにすると8000rpmまで刻まれたタコメーターが現れ、右側はパワーゲージとなる。ただし、選択しても走行性能は変わらない
また、ボルボといえば「安全」にも期待したくなるところですが、50km/hまで作動速度域を高めた「シティセーフティ」や、歩行者エアバックなどが標準装備され、さらに、「ヒューマンセーフティ」や全車速追従機能付きACCをはじめ各種先進安全装備を組み合わせた「セーフティパッケージ」が、当面は無料キャンペーンが実施されるのも朗報でしょう。
これら多くの魅力を持ったV40 T5 R-DESIGNは、こうした仕様のクルマを求める人にとって、実はとても買い得感が高いことに気づかされます。同じクラスで性格の似た競合車に対しても、多くのアドバンテージを持っていると思えます。