優雅な4シーター・クーペ・カブリオレ

フロントマスクはS40やV50と共通のイメージ。2.4リッターNAの「C70」は469万円、2.5リッター・ターボの「C70 T-5」は545万円

C70というと、これまでもボルボのスポーティモデルとしてラインアップされていましたが、2007年春よりフルモデルチェンジしたニューモデルが日本に導入されています。

S40、V50などと共通のプラットフォーム(フォードグループのアライアンスによるプラットフォーム)をベースとして、C70は生まれ変わりました。従来はクーペとカブリオレが別々に設定されていましたが、新型では電動格納式ハードトップを持つモデルの1ボディ2グレードに絞られています。

最近では電動格納式ハードトップを持つクルマが増えてきました。これはオープンカーの発展形でもありますが、クーペスタイルとオープンスタイルを1台で両立できるところが大きな魅力です。数年前までは、このような機構を持つクルマは数えるほどしか存在しませんでしたが、今ではいくつもの車種がラインアップ。それはやはり電動格納式ハードトップには多くのメリットがあるからです。

まず、駐車している状態。ソフトトップよりも対候性に優れることはいうまでもありません。降雪地ユーザーにはとくに歓迎されるべきでしょう。同時に、車上荒らしにも遭いにくいことが挙げられます。ソフトトップだと刃物などでけっこう簡単に破れる可能性がありますが、格納式ハードトップであれば、その危険性は屋根付きのクルマと同等といえます。

そして、走ってみるとどうか。クローズ時の遮蔽感や静粛性は、固定ルーフのあるクルマに比べ遜色ないレベルとなります。また、走行時のボディ剛性感においても大なり小なり有利に作用します。

電動格納式ハードトップの優位性

新開発の3分割リトラクタブル・ハードトップを採用。約30秒で開閉可能

一方で、デメリットもないわけではありません。まず、ユニット自体の重量がかなり重く、しかもそれがクルマの中で高い位置にあるようになります。重量は車種にもよりますが、概ね20~40kgで、それだけの重量物が移動すると、ハンドリングにも少なからず影響します。オープン時とクローズ時で旋回の中心軸が変わるからです。とはいうものの、限界走行であればいざしらず、一般走行でそれを感じ取れる人というと、そう多くはないはずです。

また、オープン時にはハードトップをラゲッジルームに収めることになるので、ラゲッジスペースが狭くなります。さらには、エクステリアデザインにおいて、固定式ルーフほど丸みをつけられなくなるなど、デザインの自由度が小さくなることも挙げられます。

といっても、総合的に考えるとメリットのほうが大きいことには違いなく、実際ユーザーは歓迎しています。機構的にも年々進化を遂げ、開閉時間の短縮や、走行時のキシミ音の低減などの改良も進んでいます。

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