C70の優雅なクーペ＆オープンスタイル(3ページ目)

専用にしつらえたインテリア

S40やV50に比べ、より高級感のある上品なたたずまいを演出。インテリアパネルはアルミもしくは木目調が選べ、7色のレザーと5色のV-Flex（合成皮革）によるインテリアカラーから自由に選択できる

特徴的なフローティングセンタースタックを持つインテリアは、やはり他のS40系モデルとの共通性も見受けられますが、C70のキャラクターに合わせて大がかりに手が加えられています。

贅沢なレザーを多用した仕様も選択可能で、このようなカラーコーディネートが楽しめるのもC70ならでは。オープンカーに相応しい優雅な雰囲気を備えています。センターコンソールをリアまで通し、完全4シーターとして仕切っているところも特徴的で、上質感の演出に一役買っています。また、2ドアゆえドアパネルが大きくなったため、ドア内張りのパネルにはスライド式リッドの付く収納スペースが設けられています。

ボルボというとシートが大きいことでも知られますが、C70はいくらか一般的な設定となっています。居住空間は十分に広く、後席の乗員も優雅なオープンエアモータリングを存分に楽しむことができるでしょう。

また、ラゲッジスペースに、興味深い独自の機構を採用しています。ルーフを閉じた状態であればゴルフバッグ3つを積載可能で、ルーフを開けた状態では容量は半分ぐらいになりますが、トランクフードを開けて後端のスイッチを押すと、畳まれたルーフが上に持ち上がり、荷物を出し入れできるようになっています。これは重宝します。

乗れば誰でもわかる良さ

安全性についても、「ボルボ車」への期待に応える内容。側突時用のカーテンエアバッグは、分厚いドアに内蔵され、転覆時や被追突時には、リアシートの後ろから一対のロールバーが飛び出す（クーペ時にも作動し、その際はリアウインドウを突き破る）ようになっています。

ボルボというと日本ではステーションワゴンのイメージが非常に強く、そのスポーティモデルであるC70というと、やや特殊な存在かもしれません。ただ、クルマとしては、電動格納式ハードトップを採用したことで、より多くのユーザーに受け入れられるようになったのでは。また、C70にも採用されたS40系のプラットフォームは非常に走りの素性がよいことも重ねて強調しておきましょう。

価格はそれなりに高いけど、得られる喜びも大きい。このクルマの良さは、乗れば誰でもわかるに違いありません。

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