新しいT5エンジンの痛快な加速感とサウンド
ボディサイズは4370mm×1800mm×1440mm。ホイールベース2645mm。V60をショート化したようなフォルムだが、より低くスラントしたノーズと、より角度の寝かせたウインドシールド、ダイナミックなウェッジシェイプを披露する
車両価格は399万円と、V40の発売直後の販売で9割を占めるという「V40 T4 SE」に対して、90万円高というけっして小さくない価格差があります。しかし、この金額を大きいと思うかどうか、以下を読み進めていただき、ご判断いただければと思います。
最新のT5エンジンは、4気筒エンジンのコンパクトさと軽快さ、6気筒エンジンの滑らかさという双方の利点を併せ持つことからボルボが伝統的に採用している5気筒ターボのエンジン。排気量は2リッターで、最高出力157kW[213ps]、最大トルク300Nm[30.6kgm]というスペック。これにDCTではなく、高トルクに対応するATが組み合わされます。
2700~5000rpmという幅広い回転域で最大トルクを発生するT5エンジンは、実際にも低回転域から力強く吹け上がります。レッドゾーンは6500rpmから。回転が上昇するにつれて、5気筒らしい独特のビート感あるサウンドを奏でるのも、このT5エンジンの持ち味。この痛快な加速感とサウンドが、コンパクトカーながら、いかにも高性能なクルマをドライブしているということを実感させてくれます。
また、トランスミッションについても、最近ボルボはベーシックモデルに対しては、効率に若干優れ、ダイレクト感もあるDCTを積極的に採用していますが、ATのほうがスムーズで、運転しやすいことには違いありません。
一方で、アイドリングストップ機能も備えており、この性能を持ちながら、JC08モード燃費では13.2km/Lに達しています。エコカー減税では、自動車取得税および重量税が50%減税となり、約13万円の減税となります。