他のラグジュアリーセダンを圧倒する魅惑のインテリア
件のV8エンジンが絞り出す最高出力は400馬力。最高速度は275km/hで、停止状態から100km/hまでわずか5.2秒で到達します。また前後重量配分を47対53。320km/hまで刻まれたスピードメーター。ステアリングにはパドルシフトが備わり、シフトレバーはDとRの2つをちょんと操作するだけかのように、小さなものです。ちなみに日本仕様のカーナビはアルパイン製です
このように、さすがは「フェラーリのV8を搭載したセダン」らしく、極めて高い運動性能を持っています。またV8エンジンがもたらすエギゾーストサウンドは、フェラーリよりは抑えられているものの、とてもセダンとは思えないほど、甲高くてゾクッとする音です。
一方、全長5mを越えるボディには、実に妖艶なインテリアが用意されています。その厳選された素材に誰もがうっとりとしてしまうのではないでしょうか。
高級ソファメーカーとして有名なポルトローナフラウ社製のレザーの色は10種類の中から、ウッドはローズウッド、マホガニー、ブライアーウッドの3種類から車のオーナーは選ぶことができます。
さらに10色のダッシュボード、10色のステアリングホイール、13色のステッチ……さまざまな部分を個人の好みで選ぶことができるのです。中古車を選ぶ際は、こういった点も注意して選ぶとかなり楽しいのではないでしょうか。
エアコンはフロントとリアで独立。またリアシートは左右それぞれに電動リクライニングが備わり、さらに座面を最大10cm前方へスライドさせることができます。後席から助手席を前方へスライドさせることも可能
こうした厳選素材がたっぷりと使用された妖艶な、個人的にはエロティックなインテリアには、クワトロポルテにしっかりとチューニングされて込み込まれたBOSEサウンドシステムをはじめとして、最新の快適装備が備わっています。
きっと私がこの車のオーナーになったら、まずドアを開けて驚くゲストを見て喜び、そのまま色っぽい内装や快適機能でもてなしながら、先の運動性能については「ま、そういうポテンシャルはあるけどね」とあくまでひた隠しながら気づかれないようにアクセルを踏む。そういう体験を楽しみそうです。
こうした体験は、他のラグジュアリーセダンには無理でしょうし、仮に動力性能で追いつかれたとしても、同時にインテリアの色っぽさまでクワトロポルテに迫れることは、そうはないと思います。
もしどちらも追いついたセダンがあったとしても、それがクワトロポルテのように300万円台から探すことができるでしょうか。
運動がよくできて、色気もあるクワトロポルテ。そもそもメルセデス・ベンツやジャガーといったわかりやすいバッジを付けた車ではないというのも、そそられるポイントかも知れません。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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