世界の渋谷系を巡る(6)～アジア番外編(3ページ目)

香港～The Marshmallow Kisses

ちょっと前の事ですが、「米国音楽」というインディーポップ系の日本の雑誌がありました。雑誌の付録CDが初リリースとなったのが、香港発のThe Marshmallow Kisses。Peter君とEdineちゃんの男女ユニット。デビューEP『I wonder why my favourite boy leaves me in the rain』(2004年)をリリース後、 2011年になって『Ciao! Baby』というアルバムをリリースしています。

アルバムのジャケやタイトル曲「Ciao! Baby」のクリップには白人が登場しているので、紛らわしいですが、二人とも中国系の香港人であると思われます。ウィスパー系のヴォーカルでどことなくフレンチ渋谷系。Peterは、香港渋谷系として紹介したMy Little Airportのセッションプレイヤーとして参加しています。

Ciao! Baby (Amazon.co.jp)

Ciao! Baby (YouTube)

「世界の渋谷系を巡る」シリーズをやってきて、難しかったのがどこからどこまでを渋谷系とするかです。明らかに日本の渋谷系をモチーフにしている場合は確信が持てるのですが、それ以外は独断です。渋谷系自体が、過去の欧米の音楽をモチーフにしているため、欧米でもヨーロッパの多くの国や北アメリカでは、その判断に苦しみます。結果として、欧米でもラテン系やアジアの場合は、母国の音楽と異なるため、渋谷系的アプローチが解りやすかったという側面をあるでしょう。

僕の勝手な解釈である事も認めながらも、世界の渋谷系を巡ってみました。また、さらに発掘を続け、続編が書ければ、幸いです。