どことなく人懐っこい!? アイルランドの動物たち
緑の中に佇む古城と動物はアイルランドらしい風景のひとつ
都市部に人口の集中しているアイルランド。郊外へ足を伸ばすと、どこまでも広がるような牧草地や草原を目にすることでしょう。またそこではたくさんの動物を目にすることができます。古城を背に緑の中で草を食む動物たち。これも実にアイルランドらしい風景です。チャンスがあれば、近くに行ってその姿を見てみてはいかがでしょう。驚くべきは、人が近づいて行っても動物たちが逃げないこと。いわゆる観光地ではない場所にいる動物たちはそこまで人慣れしているとも思えないのですが、なぜか妙に人懐っこいです。アイルランドの人を語るときに「フレンドリー」というキーワードは欠かせませんが、動物もそれに負けず劣らず人懐っこいかもしれません。
それでは、アイルランド各地で主にどんな動物に出会えるのかご紹介いたします。
大小の羊の群れ
晴れればいっそう画になる羊の群れ
大きな群れで草を食んでいたり、家族と思しき小さな群れで動いていたり。どこを旅するにも目にする機会が非常に多いのが羊ではないかと思います。車やバスを降りて近づけるチャンスがあれば、ぜひその様子を眺めたり、写真を撮ってみてはいかがでしょう。あたりに広がる自然と一緒に引きの画で撮ってもなかなか画になりまよ。
群れの中にはユニークな風貌の一匹がまぎれていることも
ガイドも一時期羊の写真を撮るのに夢中になったのですが、その中でもいちばん気に入っているのはシャープな顔立ち、体つきの羊の中でかなり浮いていた一匹の羊。時々群れの中にこういう個性的な羊がまぎれている場合があるので、じっくり見てみるのもなかなか面白いです。
また羊の中には毛は白くて顔と体は黒いサフォークという種類の羊もいます。こちらは毛が上質なウールになるということで、毎年刈り取った羊毛がかなり高値で売買されるそうです。
のんびりムードの牛
公道を移動する牛たちの姿も
牧畜がさかんなアイルランドで、羊に並んでよく見る動物のひとつが牛です。牛は驚くほど動きがのんびりで近寄ってもまったく逃げませんので、かなり至近距離から写真を撮ることもできます。また時には車道を占拠してもおかまいなしいに進む光景に遭遇したりと、日本ではなかなか出会えないようなシーンを目にすることができるのもアイルランド旅行の醍醐味といえるでしょう。
都市部でも見られる水鳥
町中で見られることもある白鳥
白鳥や鴨などの水鳥は、ダブリン市内中心地の公園セントスティーブンス・グリーンやゴールウェイのコリブ川など街中を流れる川でも見られます。車での移動を伴う旅の際に出会うことが多い牛や羊に比べると、水鳥は比較的遭遇率が高いかもしれません。
一匹で悠々と日向ぼっこをしていた小さなヤギ
これらの動物のほかにも、馬や生まれて間もない子羊とその母親の姿が見られたり、緑の多いダブリン市内のボタニックガーデンなどでリスなどの野生動物に遭遇するチャンスもあります。動物に出会うチャンスがより高いのは、レンタカーでの旅行か、または自然の中を歩くアクティビティのあるオプショナルツアーです。グレンダロッホやタラの丘などの遺跡へのバスツアーは、レンタカーを借りなくても移動できますし、ダブリンからも比較的近いので、動物を見たいという方にもおすすめできます。