新社会人スタート=厚生年金加入スタート
会社によっては(法律上問題があるが)試用期間が終了してから厚生年金に加入していることもある。その場合は、試用期間中の国民年金保険料を支払う必要がある
学生時代とは何もかも違うので、会社員のスタイルに合わせるのに苦労することもあるでしょう。年金の視点から見ると、国民年金に加入していた大学時代(20歳から)から、会社員は厚生年金加入と、加入する制度が変わります。
国民年金は自分で保険料を納めるシステムでしたが、厚生年金は会社が給料から天引きするシステムになります。大学時代、国民年金の保険料は親御さんが払っていたり、免除(学生の場合は保険料納付特例)をしていたりと、実際自分自身で保険料を払っていた方は少数だと思いますが、これからは払いたくなくても「自動的に天引き」されることで納付したことになります。
尚、入社と同時に厚生年金に加入することになります。入社当初、数ヵ月間は試用期間という方も多いと思いますが、原則は試用期間中であっても、厚生年金に加入することになっています。
厚生年金への加入は会社が行います。通常入社時に年金手帳を持ってくるよう言われます。
学生時代の国民年金の心配事とは?
さて、学生だった方が心配されることのひとつに、「今年(今年度)の国民年金を間違って払ってしまいました。どうすればよいですか?」というものがあります。4月から会社に入社された方は、4月から厚生年金に加入することになります。従って、4月からの国民年金の保険料を払う必要はありませんし、法律上も払えません。仮に払ってしまったとしても、後で返してもらえます。
また、たまに聞かれるのが、「学生時代、国民年金をちゃんと払っていなかったのですが、会社にばれたりしませんか?」という質問です。
通常、会社が手続きをする際に、その人が過去保険料を払っていたかどうかはわかりません。ただ、免除申請をせず滞納していた場合は、その期間の年金額がもらえなかったり、遺族年金や障害年金の要件に保険料滞納期間が影響を与える場合がありますので、注意が必要です。
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