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eコマース革命に乗るeBay(2ページ目)

eコマース革命に乗り、eBayは単なるオークションサイト運営業者から新生eBayとして再成長しています。巨大市場を捉えることができれば、長期的に大きな成長が可能になり、注目です!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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3つの事業が互いに強いシナジー効果

3つの事業がお互いに強いシナジー効果を出している

3つの事業がお互いに強いシナジー効果を出している

eBay社には3つの主な事業があります。まず有名なオンラインマーケットプレイス「eBay」のサイト運営事業があります。アマゾンは殆どあらゆる製品を取り扱い、自社のフルフィルメントセンターに大規模な投資を重ね、自ら在庫を持ち、スピーディーに安くデリバリーすることで有名です。一方でeBayは在庫を持ちません。商品を売るのでなく、売り場(ネット販売システム)を提供することで手数料を得ているのみです。そして元々は主に個人や小規模商店の商品を個人がオークション形式で競り落とすという方式でした。

しかし今ではこのような「C2C」形式だけでなく、ディスカウント大手のターゲットや、電化製品のベストバイ、玩具のトイザらスやその他有名アパレルチェーン店などもeBay上で販売しており、「B2C」の形も多く見られます。そして価格もオークション形式よりも定価(ワンプライス)のものが多くなっています。そして一般的なコモディティを売るアマゾンにはない、こだわりのファッション製品や時計などがあるという印象です。

モバイル化とグローバル化を上手く捉えて急成長

eBayの商い規模は飛躍的にここ2年で大きくなっています。鍵は2つあり、1つはモバイル化です。同社のテクノロジーは何度もサイトをグレードアップしており、また巧みなマーケティング手法も乗せて、かなりユーザーにとって使いやすいものとなってきています。顧客の同社サイトに関する満足度がアンケート調査でも上がっています。沢山のオンラインサイトがある中で、顧客が多くの時間と労力を使う気にさせるサイトにしなければなりませんが、eBayはその面でうまくやっている様子です。

特にパソコンと違い、スマホの場合は多くのショッピングサイトをネットサーフィンして探すようなことは少なくなり、初めから自分のお気に入りサイトに直結して用を済ませる(買い物等)傾向にあります。そのため、お気に入りになってもらえるよう、ユーザーにとって使いやすいアプリである必要があるのです。eBayではスマホ経由の注文が直近で飛躍的に増えてきています(第4四半期だけで20億ドル)。もう1つの鍵はグローバル化にあり、現在すでに6割以上が海外での商いとなっている同社ですが、今後BRICc国市場が飛躍的に伸びるという見通しの中で、すでに一位の座を取っているロシア等でのマーケティングに力を注いでいます。

>>eBayはどこまで成長できるのか!?次のページではその可能性について迫ります
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