PayPalは今やeBay社の主力ビジネスで最も早く成長

巨大市場を捉えることができれば、長期的に大きな成長が可能に

巨大市場を捉えることができれば、長期的に大きな成長が可能に

PayPalはすでに1億2300万人のアクティブな電子財布となっており、10年間で日本円にして50兆円近い金額の買い物が決済されてきました。第三者の個人同士や小規模小売店とネット決済をするのに、クレジットカード番号等を相手に知らせる必要なく、メールアドレスとパスワードを打ち込むだけで簡単かつ安全に決済が可能です。

同社はその決済金額に対し、3.5%少しの手数料を売り手側から受け取り、これが売上となります。PayPalは今やeBay社の主力ビジネスであり、最も早く成長している部門です。2012年にPayPalで決済された買い物のうち、140億ドルがモバイル経由であり、前年の3倍増でした。またPayPalの気軽さが受け、一般のお店(実店舗)でもクレジットカードに変わってPayPalで決済できるようにもなってきました。そして大手カード会社と提携し、新たに全米700万の小売店で2013年からPayPalで支払うこともできます。

売り手側としてもPayPalはクレジットカードより初期導入が簡単で安く、また支払う手数料の3.5%少しというのも一般的なカードより安いものです。スマホにもうまく対応しており、買い物客は指一本動かすだけで支払ができます。露天商などもスマホにPayPal専用の読み取り機を装着すれば、客のクレジットカードを滑らせて、PayPal経由でクレジットカード決済を行うこともできるなど、沢山の工夫が練られており、利用拡大しています。

最後に数年前に買収したGSIという部門は消費者向けではなく、ネット販売をしたい業者向けに運営ノウハウを提供するサービスです。ネット販売サイトの構築から最終の物流システムに至るまで細かくアドバイスしながらグループの持つ資産(配送など)を利用できます。当然決済方法についてはPayPalが勧められます。ここで顧客となった企業がPayPalを導入しながら、eBayのマーケットプレイス上でB2Cの事業を行うというケースも多く見られます。

巨大市場を捉えることができれば、
長期的に大きな成長が可能に

これらの3つの事業が良いシナジー効果を生み出しながら、同社は新しいコマース時代に大きな果実を得ようと熱心な様子(ハングリー精神が感じられます)です。1人1人が何種類ものデバイスに毎日接する時代となり(昼はデスクトップ、移動中はスマホ、帰宅してタブレットなど)、いつでも、どこからでも欲しいものを検索できます。eBayはネット通販(宅配)だけでなく、地元のローカル店舗網とも提携しており、顧客の欲しい物が近くのお店にたまたまある場合はそれを結びつけてPayPalで払わせ、客はお店まで出向いて商品を受け取る、という事も行っています。

このようなピンポイントの結びつけは情報データ処理の進化によって容易になりました。同社が行っているのはテクノロジー主導の新しいコマース慣習と言えるでしょう。この土壌は全世界がモバイルネットで結ばれるにつれ、とてつもなく大きな市場となります。何しろ実店舗での買い物量はネット通販の10倍、1000兆円規模で存在し、次第にこの巨大なパイが、一部のテクノロジー優位にある会社によって浸食されて行くと思われます。

参考:グローバルグロースレポート

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