「肝斑チェック」でシミの正体を探る!
ココロが安定している人は、シミができにくい?!
- 頬骨あたりを中心にシミが広がっている
- 左右対称で、もやっとした印象
- 美白対策をしているのにシミができた
- 妊娠・更年期のまっ最中、もしくは後である
- 最近ストレスがたまっている
- イライラしたり、怒りっぽい
ストレスと肝と肝斑の深い関係
肝斑はストレスや女性ホルモンと関連があるといいましたが、漢方でこれらを担っている機能を「肝」としています。肝は胆汁の生成、エネルギーの代謝、解毒などの肝臓の働きだけでなく、漢方では気のめぐりをスムーズにして自律神経のバランスを調節したり、血流量をコントロールする機能があるので、生理や更年期トラブルにも重要な役目を担っているのです。なので、肝の機能が滞れば、感情をうまくコントロールできずにイライラしたり、憂うつな気分になったり、ため息が多くなったり、頭に血が逆流して起こりっぽくなったりします。そして気や血の流れが悪くなると、女性ホルモンのバランスを崩しやすくなったり、肝斑ができる原因になったりするのですね。
肝機能アップで、ストレス・肝斑対策!
では、ストレスが原因のシミを増やさないためには、どうすればいいのでしょうか?一番の対策法は、ストレスの原因を探り、取り除くことですが、現実的にはなかなか難しいかもしれません。多少のストレスは生きていく上での活力になる「いい刺激」と考え、自分なりのリラックス方法を探したり、深呼吸や散歩、趣味などで気や血のめぐりをよくしておくことが大切です。肝という機能は、万物を5つのエレメントで表す五行では、すくすくと上へ伸びる「木」に例えられるように、ノビノビといられる環境を好むのです。
なお漢方薬では、血流をよくしたりホルモンバランスを整えてくれる桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)などがオススメです。ただし、外科的手術を施すわけではないので、漢方薬を飲んだからといって即シミがなくなったり、生理痛が改善されるわけではありません。漢方のいいところは表面的な治療ではなく、根本的な部分から立て直すところにあります。
ちなみに、肝斑の名の由来は、肝臓の形状や色と似ているからいう説があります。肝機能とは無関係ということです。しかし漢方で肝は、以上のように自律神経やホルモンバランスとリンクし、深い関連性があると考えられているのです。面白いですね。
次回はシミ・ストレス・肝斑対策の薬膳レシピを紹介します。こちらもどうぞお楽しみに!