席のとれないビストロノミーの先駆者、ル・コントワール
パリのサンジェルマンとカルチェラタンの間にある、赤を基調とした外観が目印の超人気ビストロ、ル・コントワール。ホテル・クリヨンのセカンドシェフだったイヴ・カンドボルト氏が人気ビストロ、レガラードをオープンした後4つ星だったホテルを買い取って2004年に賑やかなオデオン駅前にオープン。以来なかなか席がとれないビストロとして知られており、お昼時はいつも行列ができています。ここ数年ビストロノミーという言葉がパリの食業界で流行していますが、これは「ビストロ」と「ガストロノミー」を掛け合わせた造語。カジュアルな雰囲気のビストロで、本格的な美食を頂けるという意味になります。まさにここル・コントワールとオーナーシェフであるイヴ・カンドボルト氏が体現しているフィロソフィー(哲学)なのです。
料理は正統派フレンチといったところで、伝統的なフランス料理のメニューが並びます。前菜、メイン、デザートともに種類が多く、どれにしようか迷ってしまうほど。日本人の料理人もいるらしく日本人好みの繊細な味付けで、どの料理もとにかくハズレなく美味しいです。上質なバターの効いたエスカルゴや牛肉の赤ワイン煮込みがおすすめです。
予約不可なので、開店と同時に行かないとすぐ満席になってしまいますので注意。席がなかったらおつまみの美味しさが評判の隣のタパスバー、ラヴァン・コントワールで席があくまで一杯やるのもいいかも。
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■Le Comptoir(ル・コントワール)
住所:9 Carrefour de l'Odéon 75006 Paris
TEL:01 44 27 07 97
営業時間:12:00~18:00、20:30~23:30
無休
予算:アラカルトで約30~50ユーロ
アクセス:メトロ4・10号線Odéonから徒歩1分