再開発タワーの競演 武蔵小杉
購買力のある30代が流入
武蔵小杉の新築マンション需要を支えているのが、首都圏広域の30代ファミリー層。特にタワーマンションではその傾向が顕著です。武蔵小杉駅を降りると拡がるタワーマンション群の景色。開発がスタートしたのが2000年代半ばからでちょうど団塊ジュニア層のマンション購入適齢期に開発が重なったことも、武蔵小杉ならではの街形成につながっていると思います。アクティブな共働き世帯にとっては、通勤アクセスの良い武蔵小杉はマルチな交通アクセスの便利さが必要なディンクスにとっては、得難い立地と言えるのかも知れません。もともと、南武線は大手電機メーカーの事業所の多い沿線で、昔から支持を得ていましたが、通勤アクセスの向上で金融関係をはじめ多様な層にとって魅力あるロケーションになっています。
当初開発の中心だった武蔵小杉駅東側から、古くから賑わう西側に開発が拡がってきています。今春竣工した駅直結のエクラスタワー武蔵小杉(全戸完売)には、商業施設とともに中原区図書館も併設されています。このように行政と連携した街づくりもこのエリアの特徴で、住みやすい街づくりが進んでいます。
プラウドタワー武蔵小杉がデビュー
今後の開発余地もある
現在武蔵小杉では、中原区役所やイトーヨーカドーなど古くから市街地が形成された場所で、総戸数450戸の再開発プロジェクト「プラウドタワー武蔵小杉」の販売が計画されています。市街地を歩くと、かつての社宅跡地など今後の開発が予定されているところも見受けます。これだけ、マンションが建てられたにもかかわらず、更なる開発の余地があるところも湾岸エリアと違った内陸部の街の特徴でしょう。
地価上昇地点で、武蔵小杉駅が上位を占める事実は、これから街に求められる要素を示しているのかもしれません。