ヘリコプターペアレントにならないためには? 変えられるのは自分!
変えられるのは自分!
「ヘリコプターペアレントにならないために……子どもに与える影響とは」では、アメリカの大学が発表した「過干渉が子どもに与える影響」についてご紹介しています。
その調査の対象者が、18~23歳の大学生だったということからも分かるように、「うちの親、もしかしてヘリコプターペアレント?」と感じるのは、かなり大きくなってから。実際、自分がママになって気づく方も多いのです。私がご相談を受けるお母さまの中にも、子どもを持ってはじめてその事実に気づき、「自分がそうやって育てられて辛かったから、自分はそうなりたくないんです!」とママ磨きに励む方々もいらっしゃいます。
「自分の親のことは変えられないけれど、自分のことは変えられるから」と反面教師になって頑張っていらっしゃるのです。そんなママ達の強さには、お子さんへの並々ならぬ愛情があふれています。
彼女達の、
「変えられないことに目を向けるよりも、変えられることを変えていく」
とても前向きな考え方ですよね。
ママになって、自分の母親との関係性に悩む方はとても多いです。これまでの経験でお話しますと、自分の親を変えようとする試みは非常に難しいというのが正直なところ。でも、自分が同じ事を繰り返さないことならできるのです!
ヘリコプターペアレント予備軍ににならないために
子育ての難しいところは、どこまでが適切なレベルで、どこからやり過ぎなのかという明確な一線がないこと。同じ事をママがやっても、子どもによって感じ方も違いますよね。「過干渉はしたくないけれど、愛情はたっぷり伝えたい」というママにおすすめなのが、「見守り育児」です。これは、子どもの「自分力」を赤ちゃん時代から育んであげる工夫として私が推奨しているスタイルなのですが、ヘリコプターペアレント防止にも役立つはずです。
見守り育児とは、簡単に言うと、子どもが何かに取り組んでいるときに、ママはちょっと離れたところから、温かく見守ってあげること。
『輝くママの習慣』にも書きましたが、子どもが「ボクがやるの!」というときは、ママの「手」を借りたいとは思っていません。「ママが見てくれている安心感の中で、自分ひとりでやりたい」のです。
だから、このときママが子どもに貸してあげるのは、手ではなく、「温かな視線」や「笑顔」です。少し離れていつも自分を見守ってくれるママの笑顔や視線なら、いくらあっても過ぎることはありませんね。
見守り育児のスタート時期
子どもの自分力は、将来その子の宝になる
愛しているからこそ、離れてあげる、これが見守り育児です。「ヘリコプターペアレントにならないために……子どもに与える影響とは」で書いた、「自分力」=「子どもが自分の足で自分の人生を歩む力」をつけてあげることができます。
早い子なら、後追いが終わった頃から。一般的には18ヵ月くらいからがおすすめのスタート時期です。小さいころから愛情あふれる適切な距離感で接していれば、後々大きくなっ てからも、いい関係が保ちやすくなりますよ。
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