自分の中の宝を見つけることが就活成功の第一歩
就活は「企業と自分の宝探し?!」
子供の頃「宝探しゲーム」をやったことのある人は多いだろう。最近では携帯のゲームでプレイできたり、大きな敷地を貸し切って家族向けの「宝探しイベント」を実施する企業もあったりする。
普通は「遊び」として楽しむ宝探しではあるが、実はその中に就活成功の大きなヒントが隠されている。
私はよく「就職活動とは何か?」という質問を大学生に投げかけ、例えを用いて説明させることをよくする。
すると、
「学生と採用担当者の合コン」
「社会にでるための大航海」
「人生最大のサマージャンボ宝くじ」
など色々な意見が出る。
しかしある意味どれでも的を得ていて、企業と自分双方のコミュニケーションという意味では合コンだし、定年までの生涯賃金が2億~3億円を考えると宝くじともいえる。何かに例えることで、就活の本質を1つでもキャッチすることが重要なのだ。
そして私がいつもしっくりくるのが「就活とは自分と企業の宝探し」という例えである。
自分という人間の宝探し
大学生から一番多い質問が「面接で自分の何をアピールしてよいかわかりません」という悩みだ。それは当然で今までの人生でテストの点数で評価されることはあっても、自分を自分でPRするような経験はないわけだから仕方ない。また企業がどのような人材を評価するのかもよくわからない状態であれば、何をアピールして良いかも当然迷ってしまう。
ではどうしたらよいか。
それには「企業が探している宝」というものを理解し、それを自分自身の中で見つける努力をすることだ。
私は企業の採用活動のコンサルティングもしている企業の採用活動もある意味「学生の宝探し」だ。大量のエントリーシートを読むのも、多くの学生から自社が求める「宝」を見つけて会う人を選ぶために行っている。
では企業が求める「宝」とは何か?
これは各企業によって異なる場合が多いが、1つ共通したものがあるとすれば「社会人基礎力」というどの仕事をする上でも必要になってくる3つの力だ。
1つが「対人能力」という「人と接する力」。人と仲良くなれたり、リーダーシップを発揮出来たりするのはこの対人能力が高いからだ。2つ目が「対自己能力」という「自分自身をコントロールする力」。ダイエットや部活の練習などを休まずに続けることができる人はこの「自分を律する能力」が高いからだ。最後3つ目は「対課題能力」という「自分の目の前の課題を解決できる力」だ。バイト先でお客さんからクレームがあったときにうまく対応できる人は対課題能力がある人だ。
そんな企業が求めている宝を理解し、自分自身の経験の中から発掘し、企業に伝えていくことが就活での「自分の人間の宝探し」のポイントである。