避難所体験生活イベント
写真1.会場の3331 Arts Chiyoda (旧練成中学校)
防災サバイバルキャンプのプログラムは本格的で、水道の蛇口にはガムテープが巻かれ、トイレは簡易トイレにビニールをかぶせて使用します。明朝までお金は使えず、食事も決まっているため間食ももちろんできません。生活用水はグループごとに配られました。
写真2.全点灯した体育館
メタルハライドランプは、スイッチを入れてからすぐには点灯せず、完全に明るくなるまでには数分から十数分の時間を要するため(再点灯を含む)、照明の点滅は頻繁でないよう注意が必要でした。最近は体育館も即時点灯するLEDにリニューアルする例が増えています。さらに避難所としての用途も考慮するならば、まずは灯具が揺れにくいもの、次に点滅回路をなるべく細かく分けることが重要です。さらに調光可能であれば、使い勝手が向上するでしょう。
さて会場の体育館ですが、本来のスポーツ目的としては、全点灯で活気ある空間になります。ところが、この光源で間引き点灯を行った場合、人や物の判別は容易なものの、肌の色は緑がかって見え、非常に陰鬱な印象です。また場所によって明暗の差ができ、影をつくります。住むあかりとしては劣悪と言えます。しかし、たった1泊で、ましては避難時を想定すると人々がそんなことを問題にしない理由を実感することになります。
写真3.照明を3分の1のみ点灯した様子
次のページでは、「懐中電灯のあかりで調理体験」についてご紹介します。