2つの世界遺産を巡るツアー
イタリア中部のトスカーナ地方にある、古都シエナと、サンジミニャーノ。世界遺産にも登録されている魅力的な2つの街へ行く、フィレンツェ発着の半日ツアーです。中世ヨーロッパの街の雰囲気が残るシエナ
シエナは中世に金融業で栄えた都市国家でした。最盛期は13世紀から14世紀ごろ。ルネサンス期には、イタリアの芸術の中心地のひとつでもありました。無数の丘陵からなるトスカーナ地方の街らしく、シエナも3つの丘にまたがっています。その丘の尾根に沿い、街の中心カンポ広場から3つの通りが放射状に伸びています。
城壁や、街の随所にある狭い路地、石段、坂道が、中世ヨーロッパの街の雰囲気をそのまま伝えていて、美術館にある古い絵画の中を歩いている気分になります。坂道が多いので、健脚向きの街と言えるかも知れません。
カンポ広場では、年に2回、地区対抗の一大イベント「パーリオ」が行われます。これは12世紀ごろに始まった裸馬のレースで、現在は7月2日と8月16日に行われています。夏に旅行する人は、日程を合わせて見に行くといいでしょう。ただしすごい人混みと熱気なので、覚悟して行くことをお勧めします。
美しい塔のサン・ジミニャーノ
次に行くのはサン・ジミニャーノ。中世に自治都市として栄えた街で、数多くの美しい塔が空に向かってそびえ立つ風景で知られています。これらの塔は、貴族たちが富の象徴として、競い合うようにして建てたものだそうです。最盛期には「塔を壊す際には新しい塔を建てなければならない」という法律があったそうで、多いときには70以上の塔が建っていたのだとか。
現在は14の塔が残るのみとなっていますが、その景観はやはりこの街独特のものです。
ツアーは14時にフィレンツェを出て、20時半に戻ってくるというスケジュールなので、午前中はほかの観光に有効に使えそうです。
■世界遺産シエナ、サン・ジミニャーノ午後半日観光
取扱会社:HIS
料金:€90
所要時間: 6時間30分(13:45~20:30 )
HP:http://activities.his-vacation.com/jp/jp/TourLeaf/FLR0059.htm
※データは記事公開時点のものです。