中野区では物件減少のなか300万円台に

中野区の新築マンション供給数は減少気味。2004年は年間800戸、2005年が786戸だったのが、2006年には554戸に減りました。しかも、上半期の367戸に対して下半期は187戸と、先細り観が強まっています。2007年に入ってからも1月~8月の合計は291戸と回復の兆しがみられないのが現状です。

平均坪単価をみると、2005年までは250万円前後だったのが、2006年には上半期が279.8万円で、下半期は283.0万円と上昇傾向が明確になり、2007年1月~8月の平均は311.0万円とついに300万円台に突入しました。新宿区に隣接し、都心への足回りもいいところから、新宿区の平均坪単価338.6万円に近づく勢いです。

供給安定のなか300万円台に乗せた杉並区

杉並区は西北エリアのなかでも比較的住宅地として人気の高い区ですが、新築マンションの供給は比較的安定しています。2006年は上半期が749戸で、下半期が549戸だったのに対して、2007年1月~8月の合計は587戸でした。半期で500戸前後のレベルを維持しているわけです。

平均坪単価は2006年上半期が274.9万円に対して、下半期は259.2万円に下がりましたが、2007年1月~8月の平均では305.8万円に上がっています。

「都心や城南エリアほどの上昇ではありませんが、杉並区でも上昇傾向が明確になってきました。ただ、新規分譲物件のうちわけをみると、ワンルームやコンパクトタイプの物件が目立つようになっています。投資を意識した物件が増えつつあるようです」(東京カンテイ市場調査室室長・中山登志朗氏)

豊島区は前年に比べて3割以上のアップ

豊島区で2007年1月~8月に分譲された新築マンションの平均坪単価は360.1万円でした。2006年下半期の平均は264.0万円でしたから、金額にして100万円近く、率にすると3割以上のアップになります。豊島区のなかでも池袋周辺に大規模物件が分譲されたり、住宅地として人気の高い目白エリアに高額物件が出たときなどに、区の平均坪単価を押し上げることが多いのですが、今回は――。

「2007年に入ってから、目白周辺で400戸弱、300戸弱の大規模マンションが分譲されています。いずれも平均専有面積は70m2台で、平均坪単価は400万円台。その他の物件は200万円台から300万円台の前半が中心ですから、この2つの大規模マンションによって平均坪単価が大幅に上がったようです」(東京カンテイ市場調査室主任研究員・井出武氏)

■ 東京23区西・北 新築マンション供給動向
(単位:坪単価=万円、平均専有=m2
市区名   2004年 2005年 2006年 2007年
1-6月 7-12月 1-6月 7-12月 1-6月 7-12月 1~8月
中野区 分譲戸数 453 347 457 329 367 187 291
坪単価 250.4 229.7 264.5 258.4 279.8 283.0 311.0
平均専有 43.48 57.56 47.64 53.37 39.15 37.81 48.72
杉並区 分譲戸数 982 904 510 391 749 549 587
坪単価 240.0 249.7 267.2 281.3 274.9 259.2 305.8
平均専有 62.75 55.26 48.74 58.40 51.68 59.12 45.93
豊島区 分譲戸数 550 1149 853 874 537 252 428
坪単価 242.6 239.9 238.4 262.2 287.5 264.0 360.1
平均専有 63.06 68.06 57.58 69.33 44.37 42.77 51.91
(データ提供/東京カンテイ