北アルプスに抱かれた、文化あふれる街・松本
松本市は長野県中部に位置する、旧城下町です。戦災を逃れたことから歴史的な建造物が数多く残り、観光都市としても知られます。県庁所在地ではないのですが、長野市と肩を並べる存在の都市です。おすすめスポットは国宝の松本城(写真)。安土桃山時代末期~江戸時代初期に建造された天守は国内最古のもの。松本城と呼ばれる以前は深志城(ふかしじょう)と呼ばれていたそうです。市民からは別名烏城(からすじょう)と呼ばれ、親しまれているそうです。
また、松本市美術館には、同市出身で世界的に活躍する人気アーティスト草間彌生氏の作品を常設展示するスペースも。屋外には巨大野外彫刻「幻の花」も設置され、草間ワールドを堪能することができます。ほかにも信州の山々を生涯描き続けた洋画家・田村一男や書家・上條信山など松本や信州ゆかりのアーティストの作品を展示します。
毎年4~5月には「クラフトフェアまつもと」と「工芸の五月」が開催され、“工芸のまち”となる松本。クラフトや民芸などが好きな方はきっといつか訪れてみたい場所なのではないでしょうか。地元の作家の作品が並ぶギャラリーをめぐったり、ちょっと足をのばして作家さんのアトリエにおじゃましたり。温かみのある手仕事の作品に触れられるのも松本の魅力のひとつだと思います。
名古屋~松本間の特急「ワイドビューしなの」の普通車指定席の往復に、一部のJR路線、バス路線、タクシーチケットなどがセットになった、JR東海「信濃路フリーきっぷ」などを利用すれば効率よく1日でいろいろな場所を回れると思います。