大門、浜松町からほど近い老舗そば店の更科布屋
徳川将軍6人が奉られている増上寺。その門前として栄えた歴史のある芝大門エリアに、そば店の「芝大門 更科布屋」があります。大門通りと第一京浜の交差点付近に立地。都営浅草線、大江戸線が乗り入れる地下鉄大門駅からすぐなので、迷うことはなさそうです。堂々たる店構えで随所に“老舗感”を醸し出していますが、メニューが表に張り出されているなど、それほど入りにくいタイプの店ではありませんね。オフィス街で大企業なども多いエリアなので、平日のお昼時はビジネスマンの姿が目立ちます。
創業は1791年(寛政3年)
初代の布屋萬吉が信濃(現在の長野)から江戸に出て薬研掘町(現在の東日本橋周辺)で創業しという同店。その年は江戸時代の寛政3年と、200年超えの歴史を有しています。更科布屋のスタートした1791年とはどんな時代背景だったのでしょうか……。時の将軍は11代徳川家斉。朝廷と幕府の対立の激化や、江戸市中の銭湯の男女混浴を禁止の史実があります。倒幕まではまだ7、80年くらいありますので、庶民としてはまだ“太平の世”を謳歌している空気が覆っていたのでしょうか……しかし、混浴……いい時代です(笑)
杉田玄白58歳、まだ測量を始めていない伊能忠敬は46歳、老中筆頭の松平定信33歳、滝沢馬琴24歳……海の向こうではフランス革命が進行中……そんな年に更科布屋もその歩みを始めています。
では、200年以上の歴史を誇るそば店へと参りましょう