見た目は同じでも中身が新しい分、現行型がおいしい
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はミニ(現行)をご紹介したいと思います。旧型との見極め方の一つは、旧型がバンパーにターンランプとフォグランプがタテに2つあったのに対して、現行型ではターンランプがヘッドライト内に入ったこと。サイズは微妙に変わっていて、デビュー当初のクーパーで全長が旧型より+75mm、全幅は-5mmとなっています
BMWがミニを作り出して2代目となる現行型のデビューは2007年2月。登場から6年以上が経ち、今ではミニクラブマン、ミニクロスオーバー、ミニクーペ、ミニロードマン、ミニベースマンと一大ファミリーを構築しています。
ミニクラブマン以外は本家ミニよりもひと回り大きなサイズですが、それでもミニ一族とはっきりわかるデザインはさすがBMW。
そもそもこの現行ミニも旧型とどこが違うのかと問われれば、まるで間違い探しクイズのごときで、見事に旧型を継承したデザインとなっています(実際にはルーフ以外は新設計)。
エンジンとミッションが変わったことで、パワーアップ&燃費が向上しています。例えばクーパーの最高出力は116psから120psに、最大トルクは15.2kg-mから16.3kg-mにアップしたものの、10・15モード燃費は11.6km/Lから13.8km/Lに向上
エンジンも新しくなっています。旧型はBMWとクライスラーが共同開発したエンジンでしたが、このモデルではオールBMW製。ワンに1.4L、クーパーに1.6L、クーパーSに1.6Lターボが用意されています。ミッションもCVTから6ATに(6MTもあります)。
乗り心地も変わりました。旧型はゴーカート感覚が強く、そのため路面からの突き上げ感はそれなりにあったのですが、新型ではかなりマイルドになりました。
かといってゴーカート感が薄れたかと言われればまったくそんなことはなく、見ても乗っても楽しめるミニの良さはここでも見事に引き継がれているのです。
そんな現行ミニの中古車を原稿執筆時点で見てみると、例えば2007年式のクーパーが5.7万kmで94.8万円(修復歴なし)から見つかります。クーパーの新車時価格は251万円でしたから、十分新車時の半額以下とおいしくなっています。
一方で旧型を見ると後期モデルや特別仕様車などは100万円オーバーの中古車も多数あります。見た目がほとんど同じですから迷う方もいらっしゃるでしょう。
しかし先ほど述べたように、中身はオールニュー。それが100万円以下から探せるようになってきたとなれば、私は現行型のほうがおいしいと思います。
中古車を見ていて「昔のカタチのままで、中身だけ新しくならないかな」と思ったことはありませんか? この現行型ミニはまさにそんな夢の中古車ではないでしょうか。次ページ以降でさらに現行型の魅力を詳しく見ていきましょう。