投資信託/NISA(日本版ISA)とは?その活用法

ISA口座を活用する3つのポイント

証券関連の新しい制度、と聞くとなんだか難しそうと思っていまいますが、「日本版ISA」の仕組みはいたってカンタン! 非課税の扱いをマスターして積極的に活用しましょう。活用のポイントをファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんにお聞きしました。

伊藤 加奈子

執筆者:伊藤 加奈子

貯蓄ガイド

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年100万円までの非課税枠で5年運用できる

非課税枠の考え方について、時系列で説明しましょう。ひとり1口座というのは、現在、証券会社を利用している場合の特定口座や一般口座とは別に、「ISAの非課税口座」を持つことができ、これはひとつの金融機関を選んで申し込みをします。

その口座内で、年100万円まで投資することができ、下図のようにその100万円の非課税枠は5年間続きます。そして翌年には、また新たに100万円までが投資できるという形になります。

解説図表

年100万円×5年で最大500万円まで



非課税枠すべてを使い切る必要はない

各年の非課税枠は、別々の非課税枠として運用されるので、最初の1年は50万円までしか使わなかったが翌年は限度額いっぱいの100万円使った、ということも可能です。また、下図の(1)のように、その年であれば、1度にまとめて投資をしてもいいし、複数回に分けて投資をしてもいいのです。ただし、(2)のように非課税枠に残りがあったとしても、翌年に追加投資することはできず、初年の投資額で5年間運用されることになります。また、注意が必要なのは、現在運用中の特定口座や一般口座からISA口座への株式などの移し替えはできない点(3)です。あくまでも新規の投資が対象になります。

「ISAは、非課税という節税メリットを享受する制度で、投資自体のリスクが軽減されるわけでも、必ず儲かるわけでもありません。非課税ばかりに気をとられ、過剰に投資額を増やすのは避けたいですね。資産全体での投資バランスを考えるようにしてください」(深野さん)

解説図表

必ずしも100万円投資しなくてもよい


☆監修者紹介☆
監修/深野康彦さん
(有)ファイナンシャル・リサーチ代表。ファイナンシャル・プランナーの草分け的存在。幅広い金融知識と実践に基づく、わかりやすい解説に定評がある。TV・ラジオ出演をはじめ、講演、新聞・雑誌取材に引っ張りだこ。近著に『あなたの毎月分配型投資信託が危ない!』(ダイヤモンド社)など、著書多数。


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