かつて世界の政財界リーダーたちの迎賓館的存在だったホテル
大連のへそ、中山広場を囲む日本統治時代の建築群の中にあっても、ひと際目を引くルネッサンス様式の建物、それが大連賓館です。大連賓館の前身は、1914年(大正3年)に開業した満鉄直営の「大和ホテル」です。今でこそ三ツ星ホテルですが、当時は満州各地に展開していた大和ホテルの中心的存在として、日本や世界の政財界リーダーたちの迎賓館的存在として、社交界の花舞台として存在してきました。大連の中心、中山広場という立地だけでも、ホテルとしては際立った存在であったことは推してはかられます。
かつて皇帝溥儀やリットン調査団まで宿泊したそうですから、その歴史の重みも大変なものです。
そんな大連賓館も、改装をしているとはいえ寄る年波には勝てぬのでしょうか、今では新しくオープンした近代的ホテルよりもずっとお安く宿泊できるのは、歴史を辿る旅をしたい旅行者には嬉しい限りです。料金は、11月~3月がツイン一室280元、4月~10月が360元、トップシーズンの繁忙期は498元です。
日本人には特別の哀愁があるこの大連賓館、泊まらなくても見に行くだけの価値がある所ではないでしょうか。
■大連賓館
住所:遼寧省大連市中山区中山広場4号
電話:(0411)8263-3111
チェックイン:14:00
チェックアウト:12:00
アクセス:中山広場を解放街に向かって進んですぐ
HP:http://www.dl-hotels.cn/
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