現在も多くの日本の洋風建築が残る広場
大連の観光写真には必ず登場するのがここ「中山広場」です。かつて日本の統治時代には大広場と呼ばれ、ここから放射状に大通りが延びる大連の街のつくりは今も当時と変わっていません。ここは大連を象徴する場所というだけでなく、この広場の中を向いて円形に立ち並ぶ建築物の多くがかつての日本の行政関連の建物で、今でも当時の面影を残しつつ、その中身を替えて現役で使われています。この広場の中心に立つだけで、昔の日本に戻ったような錯覚すら覚えるかもしれません。
印象的なのが、現在は中国銀行遼寧省分行となっているかつての横浜正金銀行大連支店、そして広場を挟んでその対面にある大連賓館(旧大和ホテル)です。今では日本でもほとんど見られなくなった、往時の日本の洋風建築がこれほど一同に会している場所はここしかないのではないでしょうか。
また近くを走る路面電車も、昔の古いものが今でも結構現役で頑張っていて、昭和の懐かしい臭いを振りまいています。
広場そのものは出入りは自由ですし、市民の憩いの場でもあります。鳩に餌をやったり、ボールを投げて遊ぶ子供の姿も、もしかしたら昔のままなのかもしれません。
■中山広場
住所大連市中山区中山広場
アクセス:大連駅から徒歩約10分
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