春は肌トラブルが出やすい季節のひとつ。荒れたり、デリケートになったり、吹き出物ができたり……と一時的に不安定になりがちですが、とくに毛穴づまりに悩む人が多いようです。毛穴がつまっていると、ザラつきやニキビ(吹き出物)に発展することもあるため、しっかりとしたケアが欠かせません。そこで今回は、春に毛穴がつまる原因とその対策を解説します。
1. 強風による「汚れづまり」には毛穴掃除を
強い風によって舞う埃や花粉が肌に付着します
「春の嵐」という言葉があるように、春は全国的に強い風の吹く日が多め。しかも空気が乾燥しているために、その強風によって、ちりや埃、砂、花粉などが舞い上がりやすく、肌に付着してしまうことも。これが毛穴をつまらせることがあるようです。
埃そのものが毛穴に入り込むかもしれませんし、毛穴に入らない大きいサイズでも肌表面を覆ってしまって、毛穴のなかで分泌された皮脂が排出されずにつまるということも考えられます。いずれにしても、風の強い日はいつも以上に念入りにクレンジングや洗顔を行い、その日の毛穴づまりはその日のうちに取り除いておくことが大切です。
たとえば、毛穴掃除ができるクレンジングオイルを使って指先をくるくるすべらせて汚れを浮かせたり、キメ細かくたっぷり泡立てた洗顔料を使って泡を転がすイメージですみずみまで洗ったり。これらを意識するだけでも毛穴がつまりにくくなるはずです。また、いつものケアに毛穴掃除用のパックなどを組み込むのもおすすめです。
2. 気温上昇による「皮脂づまり」には角質ケアも
日増しに暖かくなる春は、気温の上昇とともに皮脂が増え、ベタつきやテカリが気になったりする人も多いでしょう。皮脂は毛穴のなかで分泌されるもので、それがスムーズに毛穴の外に排出されればいいのですが、なんらかの原因で毛穴の中に留まってしまうことがあります。まさにそれこそ、毛穴づまりという状態です。
ではなぜ毛穴の中に皮脂が留まってしまうのでしょうか。それは、暑さの影響で皮脂が過剰に分泌されると同時に、毛穴の出口がふさがってしまうためです。肌表面に不要な古い角質がたまっていると、それと皮脂が混ざって毛穴の出口にフタをしてしまうことがあるのです。たとえ皮脂の分泌が過剰ではなくても、古い角質が溜まっているだけでも同じような状態になることがあり、毛穴がつまってニキビに発展してしまうこともしばしば。注意が必要です。
そんなときは1と同じく毛穴掃除するだけでなく、肌表面に蓄積した不要な角質を取り除くケアを加えましょう。たとえば、ふき取り化粧水やピーリングなど「角質ケア」と呼ばれるアイテムを週に2~3回行うのが効果的です。