モーター走行も可能なパラレルハイブリッド
今年の2月1日から販売が開始されたアウディQ5ハイブリッドは、A6とA8にも設定されるアウディのハイブリッドシリーズで唯一のSUVであり、クワトロモデルだ。
エンジンは211ps/4300-6000rpm、350Nm/1500-4200rpmを発揮する2.0LのTFSIで、8速ティプトロニックトランスミッションと組み合わせる。54ps/210Nmのモーターを縦置きエンジンの直後に配置するパラレルハイブリッドで、薄型のリチウムイオンバッテリーを荷室下に配置する。
始動時エンジンは掛からない場合が多いが
エンジンキーを押し込むか、スタータースイッチを押すとシステムが立ち上がるが、バッテリー残量が十分であればエンジンは始動しない。3月中旬のテストで暖かかったこともあり、最初からエンジンが始動するシーンは少なかった。
そこからアクセルペダルを踏み込むと、すぐにエンジンが掛かる。バッテリーが残っていれば、スイッチオンでEVモードに変わるがかなり慎重に踏まないとエンジンが目覚めてしまうが、クリープ走行や早朝の住宅街を静かに抜け出すには十分だ。ただ、エンジン音も静かだから始動しても実用上はなんら問題はないのだが。
メーターパネルの左側にある小さなバッテリー残量計を見ていると、少し渋滞していたり発進・加速を繰り返したりするとあっという間に残量が減ってしまう。逆に、減速時などで回生される速度も速く、あっという間に半分くらいまでは電気が蓄えられるのが面白い。
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