司法書士試験/司法書士とは

司法書士の就職(2ページ目)

就職を中心に、司法書士試験合格後の進路についてご説明します。

松本 雅典

執筆者:松本 雅典

司法書士試験ガイド

司法書士試験合格者の就職

それでは、今回の記事のメインテーマである「司法書士試験合格者の就職」です。合格後に早くご自身の事務所を開設したいと考えている方も、一度は考えるのが「司法書士事務所への就職」です。その就職状況がどうなっているかをご説明していきますが、就職状況は「全国一律、年齢にかかわりなく同じ」ということはありませんので、地域や年齢に分けて考える必要があります。

地域について
地域としては、都市部と地方に分けて考える必要があります。都市部と地方を比べると、就職は都市部の方がかなり有利です。その理由は、主に事務所の数の違いです。都市部と地方では、事務所の数が違いますので、それに応じて求人の数も変わってきます。よって、地方ですと、就職先の事務所が見つからずすぐに開業するという方が都市部よりも多くなります。

年齢について
若い人の方が有利であることは、間違いありません。理由としては、「若い人の方が、柔軟性があると思われる」「事務所の所長である先生が30代や40代であることも多いため、自分よりも若い人の方が使いやすい」などということが挙げられます。しかし、年齢による壁は、一般的な企業よりはかなり低くなります。その点は、次にご説明します。


就職状況の実際

上記の話はまだ抽象的ですので、ここで私の周りの方たちの話をします。私は神奈川在住ですので、司法書士試験の合格者の知り合いも神奈川の方が最も多いです。その中で、20代~40代の方は数十名いますが、就職先の司法書士事務所を探されて、採用してくれる事務所が見つからなかった方は、一人もいません。それだけでなく、既にいくつかの事務所を渡り歩いている、つまり、就職した事務所を辞めて他の事務所に就職しているという方も、何名もいます。面接を受けて、一つ目の司法書士事務所で採用をもらえるとは限りませんが、数個の事務所を受けて、採用が全くないという可能性は、現状では非常に低いと言えます。これが、神奈川の現状です。

司法書士の就職

司法書士の就職

東京及びその近県、大阪及びその近県は、これに近い状態であるとお聞きしています。

よって、「どの地域でも就職に困ることはない」ということはありませんが、現状は就職に非常に強い資格であることは間違いありません。
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